アップル流「やってみなはれ」で地域活性の拠点に アップル幹部に聞く、Apple 梅田オープンの狙い

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2025年07月24日 10:30  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
大阪エリアで2店舗目となる「Apple 梅田」が7月26日(土)10時にオープンします。世界的なブランド店が立ち並ぶApple 心斎橋とは異なり、関西の交通の要衝といえる大阪駅のすぐ近くに立地し、多くの人がアクセスしやすい絶好の立地といえます。



立地のよさを生かし、アップルがApple 梅田で力を入れるのが中小企業のビジネスの後押しです。大阪は古くから商人、商業の街として知られ、大阪近郊には優れた技術や製品を持つものづくりの中小企業が数多く存在。アップルストアを統括するAppleのリテール&人事担当シニアバイスプレジデント(上級副社長)のディアドラ・オブライエンさんは「梅田は、地域の起業家や中小企業の皆さまと新たなつながりを築いていくための拠点として設計しました」と語り、アップルの製品やサービスで彼らのビジネス拡大をサポートしたいと意気込みを見せます。



さらに、Apple 梅田はユニバーサルデザインの考えに基づいて店舗づくりがなされており、脚や耳が不自由な人も気軽に買い物を楽しんだり、Today at Appleのセッションに積極的に参加できるよう工夫。さまざまな挑戦をアップルがサポートする「やってみなはれ」の精神が随所に盛り込まれた、大阪を活性化させる拠点として存在感を放つと感じました。


○大阪駅を出てすぐの一等地にオープン



近年、大規模な再開発が進められ、新しい商業施設やオフィス、ホテルなどの開業が相次いでいる大阪駅北口エリア(うめきた)。Apple 梅田は、うめきたエリアのなかでも大阪駅や梅田駅、大阪梅田駅から一番近いグランフロント大阪2階の、もっとも人通りの多い絶好の場所にお店を構えています。


この場所にApple 梅田を出店することを決めた背景について、オブライエンさんは以下のように振り返ります。「ストアは常に地域のつながり、文化、そして創造性が特別なかたちで交差する場所を探しています。グランフロント大阪は、まさにそれを体現する場所。梅田に位置し、大阪駅にも隣接するこのエリアは、地域のみなさまや通勤の方々、さらには世界中からの観光客など、多くの人々が自然と行き交う場所ですから」

同じ大阪市内には、世界的なブランドショップが連なる御堂筋にApple 心斎橋が存在します。比較的近いエリアでApple 心斎橋と共存するなかで、Apple 梅田が狙う役割について、オブライエンさんは「Apple 心斎橋は、長年にわたり多くのお客さまにご愛顧いただいてきた、私たちにとってもAppleを象徴するストアのひとつ」と思いを語りつつ、「Apple 梅田は大阪の北の玄関口に位置しており、地域の起業家や中小企業の皆さまと新たなつながりを築いていくための拠点として設計されています。両ストアは、お互いに補完し合いながら、関西圏のお客さまに価値ある体験をお届けしていくと考えています」と考えを語りました。



ちなみに、入居する商業施設は「グランフロント大阪」ですが、お店の名称は「Apple 大阪」ではなく「Apple 梅田」となりました。この理由について、オブライエンさんは「このストアが地域に根ざした存在であってほしい、という思いからです。この街の名を冠することで、私たちがこのコミュニティの一員であるということを、もっとも自然なかたちで表現できると考えました」と説明します。


日本でもっとも新しいストアとなるApple 梅田ですが、これまでのストアにはないどのような取り組みや趣向が凝らされているのでしょうか? 「Apple 梅田では、この地域のお客さまに最高の体験を提供するため、さまざまな工夫を取り入れています。たとえば、オンラインでご注文いただいた商品をスムーズに受け取れるよう、店内受け取りの専用カウンターを設けました。通勤途中のお客さまなど、特に忙しい方には便利に感じていただけると思います」(オブライエンさん)



さらに、オブライエンさんは「車いすをご利用の方も安心して移動できる広い動線や、さまざまな高さのテーブルや椅子を配置しています。Today at Appleセッションでは、補聴器をご利用の方のために補助聴覚ループもご用意しています」と、Apple 梅田はストア全体がユニバーサルデザインの考え方に基づいて設計されていることも解説しました。


Apple 梅田のオープンがいよいよ目前に迫り、オブライエンさんは期待のコメントを寄せました。「大阪の中心にApple 梅田をオープンできることを、私たちは本当にうれしく思っています。Appleを初めて体験される方も、長年ご愛用いただいている方も、すべてのお客さまにこの美しい新しいストアでお会いできるのを楽しみにしています。製品やサービスを通じて、お客さまの暮らしがさらに豊かになるお手伝いができれば幸いです」


Apple 梅田に続き、2025年は日本1号店であるApple 銀座のリニューアルオープンが予定されています。オブライエンさんは「Apple 銀座は、日本で初めて、そして米国外で初めてオープンしたApple Storeであり、私たちにとっても非常に特別な存在です。今回のリニューアルでは、そのレガシーを大切にしながら、すべてのお客さまにより開かれた、あたたかく迎え入れるような体験を提供できるよう、新たなストアとして生まれ変わる予定です。Appleにとって、日本は常に大切で、インスピレーションに満ちた市場です。今後も、より多くのお客さまをお迎えできることを楽しみにしています」と期待を語りました。


開催期間の半分を過ぎてますます盛り上がりを見せる大阪・関西万博とともに、Apple 梅田は大阪エリアを活気づける存在となりそうです。(磯修)

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