チェルシー、アヤックスの19歳DFハト獲得に動く…代理人も交渉を認める

　チェルシーが、アヤックスに所属するオランダ代表DFヨレル・ハトの獲得に動いているようだ。イギリスメディア『スカイスポーツ』やイギリス紙『イブニング・スタンダード』などが伝えている。

　2006年3月7日生まれで現在19歳のハトは、センターバックを本職としながら、左サイドバックでもプレーする左利きのDF。アヤックスの下部組織出身で、2023年1月にトップチームデビューを果たし、昨シーズンは50試合に出場するなど、これまで公式戦通算111試合出場で4ゴール9アシストを記録している。また、2023年11月には17歳でオランダ代表デビューも果たしており、通算6試合に出場している。

　そんなハトにチェルシーが関心を示している模様で、同選手の代理人を務めるハンフリー・ナイマン氏もオランダ紙『テレグラフ』で、チェルシーが獲得に積極的に動いているかと聞かれると、「そうだね、クラブはアヤックスと連絡を取っている。ただ言えることはヨレルがチェルシーと交渉中だというだけだ」と話し合いが進行中であることを認めている。

　なお、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、チェルシーはすでにハトと個人的な条件で合意しており、同選手自身はアヤックスの上層部と監督に移籍を希望していることを伝えたとして、移籍金4000万ユーロ（約69億円）でクラブ間の交渉も最終段階に入っていることを明らかにしている。

　また、『スカイスポーツ』によると、アーセナルが2023年夏にアヤックスからオランダ代表DFユリエン・ティンバーを固定3400万ポンド（約67億円）に450万ポンド（約9億円）の追加オプションが付随した契約で獲得したことを基準に、チェルシーはハトの移籍金を4000万ユーロ（約69億円）程度と見積もっており、最大5000万ユーロ（約86億円）まで支払う用意があるものの、アヤックスとしては6000万ユーロ（約103億円）を希望しているため、まだ移籍金では両者に隔たりがあるという。

　それでも、ロマーノ氏は両クラブの関係が良好で、交渉は進行中であることを伝えており、ハト自身が移籍を熱望しているため、クラブ間交渉も大きな問題にはならないと見られているが、果たしてFIFAクラブワールドカップ2025王者に輝いたチェルシーが世界屈指の若手DFを獲得することになるのだろうか。