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<マイナビオールスターゲーム2025:全セ7−10全パ>◇第2戦◇24日◇横浜
キング輝が野球ファンに夢を届けた。「マイナビオールスターゲーム2025」の第2戦が横浜スタジアムで開催され、全セの阪神佐藤輝明内野手(26)が5回に超特大の右越えアーチを放った。試合前には球宴出場選手が私服で登場するトークショーに純白スーツ姿で登場。本塁打、打点でセ界トップを走るスラッガーが夢舞台で主役の1人になった。さあ、26日DeNA戦(甲子園)から後半戦がスタート。2年ぶりV奪還へ。輝、頼んだぞ!
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佐藤輝の確信弾に、球場がドッと沸いた。虎党の期待に何度も応えてきた今季。両リーグ断トツの本塁打キングに、プロ野球ファンが求めていたものはひとつだ。ハマの夜空に打ち上がった推定135メートル弾は、右翼上段のウイング席にまで達した。
「最高です! かなり飛んだと思う。あの打席というか、ずっと狙っていました。1本打ててよかった」
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2戦連続で「4番三塁」出場。中前打を1本放って迎えた5回1死。フルカウントからロッテ中森の内角146キロ直球をフルスイングした。打席内で着弾を見送る確信の1発。球宴では新人年の21年以来、自身4年ぶりのアーチをかけた。
試合前には球宴出場選手が私服で登場するトークショー「スペシャルステージ」に参加した。純白のスーツにインナーもホワイトで統一し、胸ポケットには黒いサングラス。友人と一緒にしたためたオーダーメードで、約1カ月前に仕上がった1着だった。「今日のためにつくりました。夏なので、やっぱり白って少し涼しげな感じじゃないですか」。
清涼感をまとうコーデで、観客の視線もジャックした。25本塁打&64打点で両リーグ単独トップを走る今季。キラキラ光るジャケットで決めたパ・リーグ本塁打トップの日本ハム・レイエスとともに、キングとしての貫禄を見せた。
ショーの直後にはABEMAの中継に出演。ある公約を宣言していた。「横浜なので。もう1回場外ホームラン打ちたいと思います」。ハマスタの佐藤輝といえば、1年目の4月に放った右中間への場外アーチ。惜しくも場外とはならなかったが、19年に新設された右翼ウイング席がなければ公約達成を感じさせる1発だった。
ファン投票で72万票超を集め、2年ぶり4度目の球宴。2軍降格も経験した昨季はキャリア唯一の未選出だった。球宴当日は家で過ごし、テレビの前で観戦。画面越しに祭典をながめていた1年前とは、格段に進化した姿を見せている。
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後半戦に向け、さらなる量産を予感させる1発だ。 「本当にいろんな話ができたし、楽しく過ごせた。またしっかり準備して頑張りたいと思います」
全プロ野球ファンに、虎の大砲が実力を示した。【波部俊之介】
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