泰安された「不滅の法灯」の分灯(中央)と僧侶=24日午後、大阪市 大阪・関西万博で24日に開かれた滋賀の魅力を発信するイベント「滋賀県デイ びわ湖サマークルーズ」で、比叡山延暦寺(大津市)に伝わる「不滅の法灯」の分灯が披露される儀式が行われた。分灯はその後、別室で特別展示され、多くの来場者が観覧した。
不滅の法灯は、伝教大師最澄が開創した延暦寺の総本堂「根本中堂」で1200年間、ともり続ける火。
儀式の冒頭では、立命館大学の学生らが比叡山の歴史や自然の尊さについて朗読。その後、延暦寺を中心に計40人の天台宗僧侶が声明を唱えながら散華を行い、不滅の法灯が分灯された灯籠をステージ上に披露した。
イベントでは、声楽家集団が「琵琶湖周航の歌」といった地域ゆかりの曲なども披露。登壇した三日月大造知事は「未来のことを考える生き方を滋賀県から世界につなぎ、発信していきたい」と語った。