
夏にぴったりの冷たいサイダー。しゅわしゅわと弾ける泡、爽やかなのどごし…。サイダーは、夏の季語として俳句に詠まれるほど、日本の夏には欠かせない飲み物です。ところがこの「サイダー」、実は日本と海外とでは意味が異なることをご存じでしょうか?ウェザーニュース(WNI)公式Xアカウント(@wni_jp)では、国によって異なる「サイダーの意味」や「サイダー」が日本に伝わった経緯を紹介しています。
日本の「サイダー」と英語の「cider」は別の飲み物
日本のサイダーとは、「炭酸水に味を付けて作った清涼飲料水」のこと。一方、サイダーは英語では「cider」と書き、イギリスでは「りんご酒」のことを指すそうです。もともとの意味の「cider」とは、アルコール飲料のことのようです。
それでは、英語で「cider」とは「りんご酒のことなのね」、と一概に思ってはいけないとのこと。アメリカの「cider」とは、主にアルコールが入っていない「りんごジュース」を意味するそうなのです。「りんご」が入っているのは同じですが、大きな違いがありますね。
ちなみに、「シードル」という飲み物は、フランス語から来ている「cidre」という言葉で、これは「りんご酒」を意味しているそう。イギリスの「cider(サイダー)」と似た意味だそうです。
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「サイダーはペリーが日本に伝えた」という説も…
そもそも、炭酸飲料は18世紀後半にイギリスで発明されたそうです。日本には幕末に伝わったといわれており、一説によると、浦賀に来航したアメリカ海軍のペリー一行が、炭酸入りのレモネードを振る舞ったとか。日本で初めて製造・販売したのは、明治時代半ばに横浜の秋元巳之助(あきもとみのすけ)といわれているそうです。
▽出典
・気象情報会社ウェザーニュース(WNI)公式Xアカウント「サイダーの秘密」
・ウェザーニュースホームページ「夏の季語『サイダー』の秘密 海外では違う飲み物の意味に?」
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