アメリカのFCC＝連邦通信委員会は映画製作会社のスカイダンス・メディアとメディア大手のパラマウント・グローバルの合併を承認すると発表しました。
FCCは24日、スカイダンスがCBSテレビなどを傘下に持つパラマウントと合併することを承認しました。
トランプ大統領が任命したFCCのカー委員長は「国民はもはや、既存の全国ニュースメディアが完全かつ正確で公平な報道を行っていると信じておらず、今こそ変革の時だ。スカイダンスがかつて名声を博したCBSに大きな変革をもたらすという誓約を歓迎する」との声明を発表しました。
FCCはスカイダンスが、▼CBSの報道が偏りなく事実に基づくものであるよう保証する文書を提出したほか、▼少なくとも今後2年間、偏向報道を指摘する苦情を評価するオンブズマンを設置することなどを評価しています。
また、スカイダンスが合併後の会社でトランプ政権が問題視する多様性や公平性などを推進するDEI施策を行わないと誓ったとも言及しています。
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トランプ大統領は長年、リベラルな報道で定評があるCBSを「偏りがある」と批判。
去年の大統領選挙をめぐり、CBSの報道番組が不正な編集を行ったと訴訟を起こしていたほか、先日、トランプ氏に批判的なタレントが司会を務めるCBSの番組の打ち切りが発表された際には、「彼がクビになって本当にうれしい」と発信していました。
現地メディアによりますと、今回の合併承認に反対したFCCのゴメス委員はパラマウントがトランプ政権に「卑劣な屈服」をしたと非難し、「最終的に代償を払うのは国民だ」と指摘。
また、「かつて政治的に独立していたFCCはパラマウントに圧力をかけた上、報道の自由を侵害した」とも批判しました。
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