
日本社会の現状に、「遅れてる! 海外ではありえない!」なんて目くじらを立てている人もいますが……。いえいえ、他の国の皆さんも基本は一緒!「衝撃」「笑える」「トホホ」がキーワードの世界の下世話なニュースを、Xで圧倒的な人気を誇る「May_Roma」(めいろま)こと谷本真由美さんに紹介していただきます。日本で大人気のブランド『キャスキッドソン』、本国では……。
購入するのは「外国人かマダム」
イギリス発祥のライフスタイルブランド『キャスキッドソン』が、再び日本で人気を博しているといいます。2020年に日本から撤退したものの、今年3月に再上陸し、表参道と京都に実店舗をオープンすると、日本限定アイテムや国内ブランドとのコラボ商品も登場。なんでも旗艦店となる表参道店では約450種類ものアイテムを展開しているそうです。私も、ブランドの特徴である繊細な花柄や英国らしいノスタルジックな世界観が好きで、何着か洋服を持っているのですが、実はここイギリスではお膝元だというのに、あまり人気がないんですね。
購入するのは外国人か、花柄を好むマダムたちくらい。40代くらいまでのイギリス女性は、モード系の直線的なシルエットや高いヒールを好むため、キャスキッドソンのような可愛らしい柄や形の洋服はあまり着ようとしません。日本ではリバティ・プリントも好まれますが、イギリスではカントリー系の洋服を扱うお店……それこそ、農場や牧場を持つような人々が買うような店舗で扱うことが普通です。考えてみれば、日本人だって浴衣や着物は年に1回着るかどうか。日本を旅行するインバウンド客が、“いかにも”な日本的グッズを購入するように、異なる感性を持つからこそ、異国の服に惹かれるのかもしれません。
インバウンドといえば、ここ最近、日本で観光客のゴミ問題がクローズアップされています。街中にゴミ箱が少ないため、特に観光地などではペットボトルやペーパーカップなどが散乱していますよね。ゴミ箱を置かないのはテロ対策といわれています。しかし、イギリスではむしろ爆弾が中で爆発しても大丈夫な構造になっているゴミ箱が置かれています。また、公園などのゴミ捨て場は、鉄の輪に透明のポリ袋などをかけただけで、中身が丸わかりの状態となっており、不審物に気づきやすくなっています。
インバウンドが増えているのはわかっているのだから、手を打たない行政にも問題があるし、感性やルールが異なる外国人に、「日本のマナーを守れ」と迫るのもどうかと。もう少し柔軟な発想を持ったほうがいいと思うのは、余計なお世話なのかしら?
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