食中毒リスクが高まる「買い物・食品保存の方法」って? 夏に気を付けたい7つのポイント

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2025年07月25日 21:20  All About

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暑さとともに高まる食中毒の危険性。家庭でも、食材の買い方や保存方法によっては、食中毒のリスクを一気に高めてしまいます。今回は、食中毒にならないために気を付けたい「買い物方法や食品保存方法」をご紹介します。
食中毒が多く発生する季節になってきました。食中毒は「今まで大丈夫だったから、これからも大丈夫」というものではありません。今まではたまたま発生していなかっただけなのです。

食中毒に関しては、万全を期していても発生してしまうこともあります。まずはその確率を下げるためにも、できることは全てやることが大切です。

今回は、食中毒にならないために気を付けたい買い物方法や食品保存方法をご紹介します。

1. レジカゴやエコバッグに入れる食材の順番に気を付ける

店内で買うものをレジカゴに入れるときや、会計が終わってエコバッグに入れるとき、その順番によっても食中毒の可能性を高めてしまいます。肉類などのパックを、生で食べる刺身や野菜の上に置いていないでしょうか。

肉類のパックは、中から出たドリップがラップを伝って外に出ていることもあります。それが生で食べる刺身や野菜につくと、食中毒の危険が一気に高まってしまうのです。

売り場にポリ袋があれば肉類はレジカゴに入れる時点でポリ袋に入れ、ポリ袋がなければレジカゴの一番下に入れてドリップがほかの食材に付着しないようにしましょう。エコバッグに入れるときも同様で、必ずポリ袋に入れてほかの食材にドリップがつかないようにします。

2. エコバッグを清潔にする

エコバッグは、前述のように肉のドリップがついていたり、野菜のクズが残ってしまったりすると不衛生な状態になります。そのようなエコバッグに生で食べるものを入れて菌がついてしまうと、食中毒の原因になりかねません。

買い物に使ったらその都度、キッチン用アルコールスプレーとキッチンペーパーでエコバッグの中を拭き取るようにしましょう。

3. 買ってきた食材はすぐに冷蔵または冷凍保存する

細菌の多くは温かい環境で増殖しやすいため、食べ物を常温で長時間放置すると食中毒リスクが高まります。冷蔵庫や冷凍庫で保存することで、細菌が増殖しにくい状態にできるのです。

特に、生肉や魚介類、調理済み食品はすぐに冷蔵保存し、使い切れない場合には冷凍保存可能なものは冷凍しましょう。ただし、冷凍・解凍の繰り返しは品質劣化や細菌増殖の原因になるので、売られている時点で「解凍品」となっているものは再冷凍を避けてください。

4. 冷蔵庫内の温度管理をしっかり行う

冷蔵庫用の温度計でしっかり管理する

冷蔵庫の温度が高すぎると細菌が増殖しやすくなりますが、冷蔵庫の温度管理をしっかりしている人は意外と少ないものです。

冷蔵庫は中に入れている食材の量や置いている場所によって温度が変わってくるので、冷蔵庫専用の温度計を使い、中の温度は常にチェックするようにしましょう。冷蔵庫の温度帯は以下を参考にしてください。

・冷蔵室:約2〜6度
・野菜室:約3〜8度
・チルド室:約0度
・冷凍室:約マイナス20〜マイナス18度

5. 食品は密閉容器やラップで覆って保存する

食品は空気に触れると酸化して劣化が早まり、細菌やカビが繁殖しやすくなります。密閉容器に入れたりラップを密着させて包んだりすることで、空気や湿気を避け、ほかの食材からのにおい移りも防ぐことが可能です。

また、ほかの食品や汚れと接触することで起こる交差汚染も防げます。特に、生肉・魚と生野菜は別々に保存し、容器もこまめに洗浄して清潔な状態を保つことが重要です。

6. 保存期限や消費期限を守る

食品には安全に食べられる期限が表示されています。消費期限は「安全に食べられる期限」、賞味期限は「おいしく食べられる期限」です。これらを過ぎた食品は、目に見えない細菌が増えている可能性が高いため、食中毒のリスクがあります。

特に、消費期限切れのものは絶対に食べず、期限内に食べきるよう心掛けましょう。

期限を逃さないためにも、冷蔵庫の中で期限が近いものは手前の取りやすい場所に置いておくなど、工夫をするとよいでしょう。

7. 解凍は冷蔵庫内でゆっくり行う

急いで解凍すると、表面だけ細菌が繁殖しやすくなり食中毒の原因に。冷蔵庫内でゆっくり解凍すると、細菌の増殖を抑えながら安全に解凍ができます。また、電子レンジで解凍する場合も、加熱ムラで一部が生のまま残らないように注意し、解凍後はすぐに調理しましょう。

気を許すと思わぬところから発生する食中毒。ぜひ細部まで気を付けて安全な食卓にしましょう。
(文:矢野 きくの(節約・家事・100円ショップガイド))

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