被害額、2分の1補償=証券口座乗っ取り対応で―ネット証券3社
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2025年07月25日 22:01 時事通信社

SBI証券、楽天証券、松井証券のインターネット証券大手3社は25日、ネット証券口座の乗っ取りによる不正取引への対応について、原則被害額の2分の1を金銭で補償すると、それぞれ発表した。野村証券など対面証券5社は、被害前の状態に原状回復させる方針。大手証券で対応は分かれている。
SBIと楽天は、不正に買われた株式で発生した損失額や評価損額の50%を補償するほか、不正売買に伴う手数料を全額返金する。ただ、もともと保有していた株式の売却だけが行われた場合、売却で得た資金自体は顧客口座に残っていることから補償対象としない。被害に遭った顧客には一律で1万円を見舞金として支払う。
一方、松井は保有株式を売却されたことによる損害額も2分の1を補償。三菱UFJeスマート証券(旧auカブコム証券)は25日のオンライン決算会見で、一律の基準を設けず、原状回復措置を含めて顧客ごとに判断すると説明した。
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