宮下貴裕 Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano) 宮下貴裕が、自身が手掛ける「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.、以下 ソロイスト)」からの脱退を発表した。2025年秋冬コレクション「THE BLACK -AND- WHITE REALISM」が、宮下によるラストコレクションとなった。
宮下は、1996年に「ナンバーナイン(Number(N)ine)」を立ち上げ、2004-05年秋冬シーズンにはパリ・メンズコレクションにデビュー。ナンバーナインを2009-10年秋冬コレクションをもって終了後、2010年にソロイストを創設した。ソロイストでも、2019年秋冬パリメンズファッションウィークでパリファッションウィークデビューを飾り、長年東京のメンズファッションをけん引し続けてきた。
ソロイストの立ち上げの背景について宮下は「“個人的でありながら、職人的なブランドを築きたい”という揺るぎない信念がありました」とコメント。「私が生み出すピースは、まるで音楽の一音一音のようであり、選び抜かれた素材と卓越したテーラリングによって緻密に仕立てられました。そして、15年という歳月を経て、ひとつの交響曲のような物語に、幕を下ろす時が訪れました。私と、私が創設したこのブランドは、それぞれが新たな道を歩む決断をいたしました。互いに対する感謝の気持ちを胸に、静かに、しかし確かな一歩を踏み出します」とし、ブランドからの離脱については「創造的な再出発」と説明。同氏は、「私も、私の体内に光る道標を大切にしながら、次なる章へと進んでまいります。引き続きご期待いただけますと幸いです」とコメントしており、自身のインスタグラムでは、「ロックンロールは決して死なないーー音楽はますます大きく響き渡り、今もなお奏でられ続けています。ただ、舞台が変わっただけのこと。またお会いしましょう。新たなバンドのサウンドとともに。」というメッセージを発信。新たな展開に向け、可能性を仄めかしている。
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