一人ランチで「友達もオトコもおらんのか!」と高齢男性から罵声を浴びた女性の怒り 一緒にいた母娘はうつむくだけで…

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2025年07月27日 06:10  キャリコネニュース

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仕事の合間に一人でランチを楽しむ。働く人にとってごく当たり前の光景だが、なぜか嫌悪感をぶつけられた人がいる。営業職の細川さん(仮名:40代女性/大阪府)は、郊外のおしゃれなレストランで一人ランチをしていたところ、見知らぬ高齢男性から

「女が1人で食べに来て、みっともない!ああなったら終わりやな!友達もオトコもおらんのか!」

と、無茶苦茶な暴言を浴びせられたという。女性が一人で食事しているだけで怒鳴られるとは、そんな理不尽なことがあるだろうか。編集部は細川さんに詳しく話を聞いた。(文:篠原みつき)

平日ランチ、響き渡った怒声「女が1人で食べに来て、みっともない!」

その出来事は3〜4年前の3月半ば、桜が咲くには少し早い季節の平日ランチタイムに起きた。細川さんは営業で遠くまで来ており、以前から気になっていた郊外の公園内にあるお洒落な自然派レストランを訪れた。

時間は午前11時半ごろ。テラス席は8割ほど埋まっており、周りは女性2〜4人のグループ客が多い印象だった。細川さんが一人で食事を待っていると、母と娘、そして祖父らしき3人組がやって来て、細川さんの隣のテーブルに着いた。その直後だった。

「お爺さんは私を見て『女が1人で食べに来て、みっともない! ああなったら終わりやな!友達もオトコもおらんのか!』と、周りのテーブルに響き渡るほどの大声で叫んだのです」

突然の罵声に、細川さんは呆気にとられた。周りの客たちも、何事かと高齢男性と細川さんを交互にチラ見し、仲間内で目配せをしていたという。

高齢男性は80歳前後くらいで、ハンチング帽にジャケットという、少しおしゃれを意識したような服装だった。しかし、その振る舞いは洗練された店の雰囲気とはかけ離れていた。

同席の母娘はうつむくだけ…不自然な態度に感じたこと

さらに不可解だったのは、同席していた家族の反応だ。高齢男性を制止して女性に謝るかと思いきや、40代後半に見える母親と、制服姿の高校生くらいの娘は、暴言を咎めることはなかった。

「お爺さんの暴言を全く止めようとはせず、孫が私を一瞬見ただけで、2人とも肩をすくめてうつむいていました。入店した時から母娘は少し彼に対して距離を保っている感じで、他人行儀な物腰で接していましたね」

その様子から、細川さんは「もしかしたら母親は男性の娘ではなくお嫁さんで、彼女が何か気に食わない事をしたから、当てつけで(私に)言い放ったのかなとも感じました」と推測する。そもそも普段からこうした暴言が多く、母娘は渋々一緒に来ていた可能性もありそうだ。

レストランの店員の目に入れば何らかの注意があったかもしれない。しかし、細川さんがいたのはテラス席で、店員は店内にしかいなかったため、状況に気づいていなかったようだ。ほどなくして料理が運ばれてきたこともあり、席を移動するタイミングも逸してしまった。

結局、細川さんはせっかくの評判の料理を「楽しむ余裕はなく、ただ静かに食べて退出しました」と語る。

「友達がおらんのか」という言葉が痛かった

楽しみにしていたランチを台無しにされた細川さんだが、「怒りよりも、なぜこんな態度を取るのかという人間観察の興味が勝って、その場で言い返すことはしませんでした」と振り返る。しかし、ショックは大きかった。

「『友達がおらんのか』という部分が痛かったです。いやいや今がたまたま1人なだけで、常に1人とは限らないでしょう。そんな寂しい女には見えないはずだけど? と思いました」

もちろん、今どき女性一人でランチしているからといって「寂しい」と決めつける方がまれだろう。マイペースに自分のためだけの料理と一人の時間を楽しんでいただけだ。むしろ高齢男性の暴言のほうが「みっともない」行為であることは、その場にいた誰もが感じたことではないだろうか。

今でも「あのお店も、まだもやもやして近づけません」と語る細川さん。しかし

「私が飲食店をよく利用する都心部ではコロナ禍以降、ソロ席が爆増しています。隙間時間に気軽に使えて便利です。今では立ち飲みも1人で行くくらいです」

と語り、場所を選んで一人外食を楽しんでいる。ただ、こんな暴言を吐かれるなどめったにあることではないので、今後はどこででも堂々と一人の食事を楽しんでいただきたいものだ。

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