Google DeepMindが生成AI改変の検出ツール「Backstory」発表/ASRockからCore Ultra 200Sシリーズ対応の新型ベアボーン「DeskMini B860」

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2025年07月27日 06:11  ITmedia PC USER

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Google DeepMindが、画像の出どころや生成AIで作成されたものかを判別する実験的AIツール「Backstory」を発表した

 うっかり見逃していたけれど、ちょっと気になる――そんなニュースを週末に“一気読み”する連載。今回は、7月20日週を中心に公開された主なニュースを一気にチェックしましょう!


【その他の画像】


●Google DeepMindが生成AI改変の検出ツール「Backstory」発表


 Google DeepMindは7月21日、オンライン画像のコンテキストや出どころを探る実験的なAIツール「Backstory」を発表した。


 Backstoryは、画像とテキストプロンプトを入力すると、その画像がAIによって生成されたものかどうか、過去にオンラインでいつどこで使用されたか、そしてデジタル的に改変されているかどうかを調査する。


 AIによって生成された画像でなくとも、改変されたり、文脈から外れて提示されたりしている可能性もある。AIによって生成された画像であっても、真実、創造的、あるいは事実に基づいたストーリーを裏付ける可能性がある。


 このため、画像の信頼性を正確に評価するには画像がどのように作成されたかについてのより深い知識と、画像を取り巻く文脈へのより深い理解が必要になる。


 Geminiを用いて構築されたBackstoryは、画像が本物か生成AIによって作成されたものかを識別するために設計された複数の検出技術を活用している。現在、コンテンツクリエイターや情報専門家と協力してテストを実施中で、年内にフィードバックを収集してツールの改善を図る予定だ。


●ASRockからCore Ultra 200Sシリーズ対応の新型ベアボーン「DeskMini B860」が登場


 ASRockは7月16日、Intel B860チップセットを採用する小型ベアボーンキット「DeskMini B860」、AMD X600チップセットを採用する「DeskMini X600/USB4」をそれぞれ発表した。


 DeskMini B860は、LGA1851をサポートしている。Intel Core Ultra 200Sシリーズも搭載できる。


 メモリはDDR5-6400 CSO-DIMM×2(最大128GB)、またはDDR-5600 SO-DIMM×2(最大128GB)まで搭載でき、ストレージはPCI Express 5.0 x4対応のM.2 2280スロット×1、PCIe Express 4.0 x4対応のM.2 2280スロット×1、SATA3×2に対応している。


 DeskMini X600/USB4は、従来モデル「DeskMini X600」のD-SubポートをUSB4にアップグレードしたものだ。これによってHDMI、DisplayPortと合わせて3画面出力をサポートする。


 それ以外はDeskMini X600から変わっておらず、メモリはDDR5-6400 SO-DIMM×2(最大128GB)、ストレージはPCI Express 5.0 x4対応M.2 2280スロット×1、PCIe Express 4.0 x4対応M.2 2280スロット×1、SATA3×2となる。


●「Stable Diffusion 3.0 Medium」をRyzenシリーズのNPUに最適化


 AMDは7月21日、Stability AIと協力し、世界初のブロックFP16(BF16)精度を採用したStable Diffusion 3.0 Medium NPUモデルを発表した。AMD XDNA 2(Ryzen AI NPU)向けに最適化されており、高品質な画像生成を実現しながらメモリ使用量を大幅に削減しているという。


 Block FP16 SD 3 Mediumは、従来のStable Diffusion 3 Mediumモデルのメモリ要件を削減している。24GBメモリを搭載したノートPCでも動作し、実際の消費メモリは9GBまで抑えられている。BF16データ型の採用により、32GB未満のメモリを搭載したノートPCでも、過度な量子化なしに高精度フォーマットでローカルAI画像生成が可能になった。


 また、XDNA 2による2段階パイプラインにより、SD 3 Mediumの2MP(1024×1024ピクセル)画像を4MP解像度(2048×2048ピクセル)まで拡張し、印刷品質の画像を生成できる。


 Block FP16 SD 3 Mediumは、現在24GB以上のメモリを搭載したAMD Ryzen AI 300シリーズまたはRyzen AI MAX+搭載ノートPCで、Amuse 3.1 β版をダウンロードしてHQモードで試用できる。


●Microsoftが2025年7月度非セキュリティプレビュー更新プログラムを公開


 Microsoftは7月22日、Windowsの2025年7月度の非セキュリティプレビュー更新プログラムをリリースした。Windows 11 バージョン 24H2向けが「KB5062660」、23H2および22H2向けが「KB5062663」、Windows 10 バージョン 22H2向けが「KB5062649」となる。


 Windows 11 24H2向けの更新プログラムでは、以下のような機能が追加されている。


・「リコール(Recall)」をリセットして全てのデータを削除可能に


・Click to Doに「リーディングコーチ(Reading Coach)で練習」を追加した。画面上のテキストを選択し、リーディングコーチ(Reading Coach)で練習を選択してから読み上げると、リーディングコーチがフィードバックを提供する


・「WordのCopilotで下書き」テキストアクションでは、メール内の文章でも画面上のスニペットでも、選択したテキストをWordの下書きに変換できる


・設定画面に新しいエージェントを追加した。「音声でPCを操作する方法」や「マウスポインターが小さすぎる」など、必要なヘルプ情報を入力すると、エージェントが問題解決の手順を提案する


・Windows Searchの設定が見つけやすくなった。設定画面が「検索の許可」と「Windowsの検索」に分かれていたのが「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「検索」に全て集約される


 非セキュリティプレビュー更新プログラムは、月例のセキュリティ更新プログラムに先駆けて変更内容をプレビューする目的のものだ。適用は必須ではなく、オプションを有効にしていなければ自動でアップデートされない。アップデートしなかった場合、基本的には翌月のセキュリティ更新プログラムと同時に適用される。


●NVIDIAがCUDAのRISC-V対応を発表


 RISC-V Internationalは7月19日、7月16〜19日に中国で開催された「RISC-V Summit China 2025」にて、NVIDIAが同社のCUDAソフトウェアプラットフォームを、オープンソースのRISC-V命令セットアーキテクチャに対応させると発表した。


 CUDAは、NVIDIAが開発したGPUを汎用(はんよう)的な計算処理(GPGPU)に使うための仕組み。Dataconomyによると、今回の発表では、RISC-V CPUがCUDAベースシステムの主要プロセッサとして機能し、GPUの並列ワークロードを管理しながら、システムドライバーやアプリケーションロジック、OSを実行できる構成が示されたという。


 中国では米国の半導体輸出規制が続いているが、オープンライセンスのRISC-Vアーキテクチャを使用して高度なAIシステムを構築できるメリットがある。なお、RISC-VにおけるCUDAのサポートは現在進行中であり、リリース時期については未定とのことだ。


●「ファイナルファンタジーXIV」のWindows 10サポートが10月14日で終了


 スクウェア・エニックスは7月17日、同社が運営するMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」のWindows 10サポートを、10月14日に終了すると発表した。


 これは、MicrosoftのWindows 10サポートが10月14日に終了することを受けてのもの。今後、同OSに対する継続的なサポートが困難であると判断したという。


 サポート終了後も、Windows 10にてファイナルファンタジーXIVの起動やプレイは可能だが、該当するOS独自の問題が発生した場合には、原則としてファイナルファンタジーXIVクライアント側での対応は行わないとしている。また、ユーザーサポートも継続するものの、Windows 10に起因する問題に関しては原則として対応しないとのこと。


●Windows 11でキー入力が意図せず確定されてしまうIMEの問題


 日本マイクロソフトのWindowsサポートチームは7月15日、コピー操作を行った直後に入力したキーがすぐ確定されてしまう問題がWindows 11で発生しているとブログで明らかにした。


 この問題は、以前のバージョンのMicrosoft IMEや他社の日本語入力ソフトウェアを利用している場合に、コピー操作後の始めのキー入力が、意図せず確定されることがあるというもの。


 タッチキーボードを一度開いて閉じることで対処が可能だが、再サインインにより再発する場合があるとしている。タッチ キーボードの動作に関連して発生する問題であり、Windows OSの問題と判断して開発部門にて対応を検討中だとしている。対象のOSは次の通り。


・Windows 11 バージョン 22H2/23H2


・Windows 11 バージョン 24H2/LTSC 2024


 なお、Windows 11 バージョン 22H2/23H2は、2025年1月29日以降の更新プログラムを適用している環境のみで発生する。


 タッチキーボードをほとんど利用しないのであれば、以下のコマンドを実行後に再サインインすることで対処が可能とのこと。


・「reg delete HKCU\Software\Microsoft\InputMethod\Settings\Common /v TouchKeyboardHasEverShown /f」


・「reg delete HKCU\Software\Microsoft\InputMethod\Settings\Common /v InputPanelPageLastOpenTime /f」


 この他、新しいMicrosoft IMEを利用することでも回避できるという。



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