
「猫を飼いたい」と言い出したことをきっかけに、ゲーム中心の生活をあらためて家事を手伝うようになった小学生の男の子。そんな息子の本気の想いを受け止め、家族が迎え入れたのは、生後1カ月ほどの保護猫でした。Instagramで投稿された、猫との出会いや成長をめぐる家族の交流が「息子くん、エラい」「思わずうるっときてしまいました」と大きな反響を集めています。
【写真】「猫を飼いたい」思いは本気!…お手伝いを頑張る息子さん
投稿主はInstagramで保護猫との日々を発信している、一児の母・江口 めぐみさん(am_nana77)。保護猫を飼い始めるきっかけとなった息子さんの言動を記録した投稿には、15万件を超える”いいね”が集まりました。
「昨年の秋から急に『猫を飼いたい』と息子が言い出し、最初は『きっと一時的な気持ちだろうな』と半信半疑で見守っていました。でも、”お手伝いをすることでポイントを貯めていく”という約束をしたところ、途中で諦めることなく、コツコツと続けていたんです。その姿を見た時に、『この子は本気で猫を迎えたいと思っているんだな』と感じるようになりました」(江口さん)
とはいえ、すぐに「迎えよう」と決まったわけではありません。ご夫婦で意見が分かれる場面もあったといいます。
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「主人は『どうせ一緒に暮らすのなら、ペットショップなどで生まれたばかりの子猫を探して育ててあげたい』という想いが強く、一方で私は保護猫の現状も気になっていました。最初は意見が分かれていたのですが、話し合いを重ねる中で、『保護猫で、かつ子猫』という選択肢にたどり着きました」(江口さん)
たくさんの保護猫募集の中から息子さんが選んだのは、生後1カ月ほどの小さな女の子。「ナナ」と名付けられたその子との出会いは、まさに“直感”だったそうです。
「息子は『元気そうな子がいい』と、ナナを自分の意志で選びました」(江口さん)
初めての猫との暮らしに、息子さんは毎日懸命に向き合っていると言います。
「猫に対して、息子がとても優しい言葉をかけているのを聞いたときに、『思いやりの気持ちが育っているなぁ』と感じています。生き物と向き合うことで、自然と優しさや責任感を持つようになってくれているのが何より嬉しいです」(江口さん)
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とはいえ、現在1歳3カ月のナナちゃんは、お迎えした当時はまだミルクが必要になる時期。お世話は大変だったのではないでしょうか。
「むしろ、家族全員が自然とナナに対して優しい気持ちで接するようになって、毎日が温かく穏やかに過ぎていくことに、幸せを感じています」(江口さん)
ナナちゃんを迎え入れてからの日々について、江口さんは「家の中心が自然とナナになりました。何をするにも、『ナナはどうする?』『ナナも連れていけるかな?』と、家族の会話や予定もナナを軸に考えるようになっています」と話します。
「最初は『ちゃんとお世話できるのかな?』『気持ちが一時的なものだったらどうしよう』と不安もありましたが、子どもの本気度は時間をかけて見えてくるものです。そして実際に一緒に暮らしてみると、子どもも親も想像以上に多くのことを学び、感じることができます」(江口さん)
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