アーセナルがギェケレシュ獲得を発表！　総額約132億円で待望のストライカー補強…背番号は「14」

　アーセナルは26日、スポルティングからスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュが完全移籍加入することを発表した。

　契約期間については「長期」とのみ発表されているが、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、2030年6月30日までの5年契約を締結したという。なお、スポルティングの声明によると、移籍金は6570万ユーロ（約114億円）の固定費に、出場試合数や得点関与数、チャンピオンズリーグ（CL）出場権獲得などによって変動する最大1020万ユーロ（約18億円）の追加オプションが付随する総額最大7600万ユーロ（約132億円）で合意したことが明らかになっている。また、ギェケレシュのアーセナルでの背番号は「14」に決定した。

　アーセナルがついに待望の大型ストライカーを確保した。センターフォワード（CF）の補強が今夏の最優先事項とされる中、ギェケレシュはライプツィヒ所属のスロベニア代表FWベンヤミン・シェシュコとともに主要ターゲットとして浮上。追加費用の構造をめぐってクラブ間交渉は長期化したが、選手本人がアーセナル加入を熱望し、代理人が手数料を放棄したことも重なって遂に移籍が実現した。

　現在27歳のギェケレシュは母国のブロマポイカルナでプロデビューを飾り、その後はブライトンやザンクト・パウリ、スウォンジー、コヴェントリーなどでプレー。2023年夏に加入したスポルティングでは2年間で公式戦通算102試合出場97ゴール28アシストという驚異的な数字を残し、プリメイラ・リーガ（ポルトガルリーグ）連覇に大きく貢献した。直近の2024−25シーズンも公式戦52試合で54ゴールを挙げ、2年連続でリーグ得点王に輝いている。

　また、2019年1月にデビューしたスウェーデン代表ではここまで国際Aマッチ通算26試合に出場し15ゴール6アシストをマークしている。

　アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督は次のようにギェケレシュへの期待を口にしている。

「ヴィクトル・ギェケレシュをクラブに迎えることができてとても嬉しく思っている。彼のパフォーマンスと出場機会の一貫性は素晴らしく、ゴールへの貢献度は言うまでもない。ヴィクトルには多くの長所がある。前線で俊敏かつ力強い存在感を示し、クラブレベルでも代表レベルでも驚異的なゴール数を誇っている」

「彼は決定力に優れており、チャンスを高い確率でゴールに変えることができ、ペナルティエリア内での知的な動きで常に脅威を与えている。ヴィクトルがチームにもたらすものに大きな期待を抱いており、彼と共に仕事を始めることを楽しみにしている。ヴィクトルと彼の家族をアーセナルに歓迎する」

　アーセナルは今夏の移籍市場でスペイン代表GKケパ・アリサバラガ、同MFマルティン・スビメンディ、デンマーク代表MFクリスティアン・ノアゴール、イングランド代表FWノニ・マドゥエケ、U−21スペイン代表DFクリスティアン・モスケラを獲得。ギェケレシュは今夏6人目の新戦力となった。