iPad Proがモバイルゲームマシンに変身!? 11インチまで対応するRazerのゲーミングコントローラーを試した

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2025年07月27日 13:30  ITmedia NEWS

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HHKBとサイズ比較。大型タブレットにも対応できるサイズだと分かります

 ゲーム周辺機器メーカーのRazerから、新しいモバイルゲーミングコントローラー「Kishi V3 Pro XL」が登場しました。スマートフォンやタブレットに装着するコントローラーで、11インチ以上の大型タブレットまで対応できるのが特長です。iPadがモバイルゲーム機のようになるデバイスを試してみました。


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 日本ではiPadの普及率が高いですが、ゲームをする場合にはタッチ操作だけではどうしても限界があります。特にアクションゲームなどをプレイするなら専用コントローラーが欲しいところではないでしょうか。


 Kishi V3 Pro XLの対応機種は、iPad Pro (11インチ)、iPad Pro (13インチ)、iPad Air (11インチ)、iPad Air (13インチ)、iPad (USB Type-C対応10.9インチ)、その他の10〜13インチのUSB Type-C搭載タブレットで使えます。


 製品には、タブレットの厚みに合わせて装着できる3つのラバークッションが付属しています。“クッションなし”も加えて4つの高さに調節できるため、幅広いタブレットに対応できるというわけです。また親指スティックの交換用キャップも標準、球形、背が高いものの3種類が付属していて、好みのものが使えます。


 USB Type-C端子はパススルー充電機能付きで、長時間のゲームプレイにも対応します。マイク入力に対応した3.5mmアナログジャックもあるので、有線ヘッドセットも使えます。


 Kishiシリーズは今回で3代目ということもあり、基本的な操作性はこなれています。ボタンのレスポンス、スティックの精度、全体的な持ちやすさなど、どれを取っても高いレベル。さらにボタンを押すだけで瞬時にスクリーンショットが撮れる機能も搭載していて、決定的瞬間を逃さずに記録できるのもうれしいところです。


 さらに細かい調整を行いたいユーザーは、専用アプリ「Razer Nexus」を使います。このアプリでは、コントロールのリマップ(ボタン配置の変更)をはじめ、個々のプレイスタイルに合わせた詳細なチューニングが行えます。


●「ディアブロ イモータル」のiPad版をプレイ


 今回はBlizzard Entertainmentの「ディアブロ イモータル」のiPad版をプレイしました。ディアブロ イモータルは、モバイルゲームでありながら高いグラフィック性能を要求し、複雑な操作も必要とするため、コントローラーの性能をテストするには最適です。


 結果は上々。iPadの大画面を生かした迫力のあるゲームプレイを楽しむことができました。とくに長時間のプレイでも疲れにくい点が良かったです。iPadでゲームをプレイしていると、どうしても「大きい板を持っている」感覚による疲れを感じることが多いのですが、Kishi V3 Pro XLを装着すると重量が分散され、より自然な持ち方ができるようになりました。


 操作精度は申し分なし。タッチ操作では難しい細かな動きも正確に入力できます。DIABLOイモータルのようなゲームでは、この操作性の差は非常に大きいと思います。


 面白い発見もありました。左右のスティックの内側にあるスリットのおかげで、Kishi V3 Pro XLを装着していないときよりもゲームの音が前に出てくるように聞こえるのです。このスリットは、タブレットの音をじゃましないためについているはずですが、その設計のおかげで音にいい効果を与えていました。


 Kishi V3 Pro XLの価格は3万2980円とゲームコントローラーとしてはかなり高価です。それでも大型のタブレットでこのスタイルのゲームプレイができる珍しいアイテムなので、タブレットで本格的にゲームをプレイしたい人なら検討する価値はあると思いました。なお、購入特典としてApple Arcadeの最大6カ月無料体験が付いてきます。



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