京都からレアル・ソシエダに加入した喜多壱也 [写真]=J.LEAGUE via Getty Images 京都サンガF.C.からレアル・ソシエダB(スペイン2部)に期限付き移籍中のU−20日本代表DF喜多壱也が、さっそく新天地で実戦デビュー。地元メディア『ムンド・デポルティーボ』ギプスコア版が、同選手に高評価を与えた。
現在19歳の喜多は左利きのセンターバック。京都の育成組織で育ち、2023年のリーグカップでトップチームデビューを飾った。ここまで公式戦通算5試合に出場しているなか、23日にレアル・ソシエダのBチーム、通称“サンセ”に加入決定。スペイン代表FWミケル・オヤルサバルや同MFマルティン・スビメンディ(現アーセナル)らを輩出した育成の名門で研鑽を積むことになった。
喜多は26日に行われたオサスナBとのプレシーズンマッチ(○4−1)で早速実戦でのデビューを飾り、背番号「6」の左センターバックで前半45分間プレーした。『ムンド・デポルティーボ』紙は喜多のプレーぶりについて、「彼はどんなときでも人柄の良さを示し、できる限り最初からコミュニケーションを取ろうとしていた。しかし、彼は同僚に情報を与え、非常に気を配り、叫ぶべき時には叫んだ」と、DFラインで統率力を発揮していたことを伝えた。
「しかし、彼の最大の長所は他に2つあった」と同紙は続け、「主なものは、彼が常に見せていた印象的な制空力で、トップでのデュエルにいとも簡単に勝利した」と喜多の空中戦での強さを称賛。喜多は20分、コーナーキックの流れで攻撃に参加すると、右からのクロスを頭で折り返し、打点の高いヘディングでジャケス・ゴロサベルのゴールをアシストした。
また、「彼は非常にリラックスしてボールを扱い、楔のパスにおける基準とクオリティを持っていた」と『ムンド・デポルティーボ』紙は綴る。「彼は何度もトライした。スタートと同時に上から完璧なものを出し、オチエンのポスト直撃のシュートにつながった。さらに、ライバルと観客を欺くボディフェイントまで披露し、観客は異口同音で『おお』と声を上げた」と、喜多のビルドアップ能力にも高い評価を与えた。
一方、「負の側面としては、自信過剰で自陣で危険なボールロストがあった」と改善点も指摘。それでも『ムンド・デポルティーボ』紙は、「加入わずかでのデビューとなったフレンドリーマッチとしては、明らかにポジティブな内容が上回った」と、喜多の今後に期待を寄せている。
レアル・ソシエダBはこの後、ウニオニスタス・デ・サラマンカ(3部)、レンヌ(フランス1部)、ミランデス(2部)とのプレシーズンマッチを予定。ラ・リーガ2部は8月17日に開幕し、初戦はサラゴサとホームで対戦する。
【ハイライト動画】喜多壱也が実戦デビュー R・ソシエダB対オサスナB