7月26日にグランフロント大阪南館にオープンした「Apple梅田」。それに先駆けてAppleが実施した内覧会の様子をマニアック目線でレポートします。
【写真を見る】7月26日にオープンした「Apple梅田」をマニアックにチェック(全16枚)
Apple梅田のフロアはT型レイアウトで構成されていることが分かります。
スタッフ数は171名で、ビジネスチームも含まれています。
天井には、ロンドンにあるApple Batterseaから導入された生物由来の音響バッフルボードが導入されていることが確認できます。
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バイオ樹脂テラゾの床はバイオポリマーで作らているものが使用されています。
なお、Apple梅田はバイオフィリックデザインを意識した植物の配置は行われていません。
Apple梅田は、Apple Batterseaと同様に工場で建築物の主要部分を製造の技法で製作し、単位ユニット(Unit)を現場に運搬して短期間内に設置する建築システム「モジュール建築」(プレハブ)によって作られているようです。
天井を含めたこのシステムは、エネルギー効率の高い置換換気方式を採用しており、空調された空気を通路の底部から供給することで、スタッフや来店客に快適な環境の提供を可能にしています。
天井には、米Meyer Soundの超コンパクトな設置用スピーカー「UP-4slim」が複数台設置されていました。
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広く対称的なカバレッジパターンにより、広いリスニングエリアを構築することが可能です。
また、日本では改装されたApple心斎橋から導入が開始された「Apple Pickupステーション」が、T型レイアウトの中心奥に設置されています。
壁面側にピックアップ製品が収納されていて、購入者に受け渡しが直ぐ出来るようになっています。
iPhoneケースなどの展示を兼ねる引き出し式の収納ボックスを見ると、各iPhoneの対応モデルを表すプレートが設置されていました。
これは、iOS 26から導入されるLiquid Glassを意識した展示なのかもしれません。
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Apple梅田のフリーテーブルは、高さが約76cmの低いテーブルと、約96.5cmの高いテーブルの2種類が導入されています。
この低いテーブルは、子どもやアクセシビリティ上高いテーブルが利用し辛い方向けに配慮されたデザインとなっています。
高さの高いテーブルは、スタッフ対応が立って行いやすいようにデザインされているようです。
高さが異なるテーブルに合わせ、ジャスパー・モリソンデザインによるMorrison Stoolのオークステインドアッシュ材を使ったモデルの椅子も、高さ約48cmの椅子と、高さ約70cmの椅子の2種類が導入されています。
ハードウェアの修理に対応するサポートエリアGenius Barも高さが異なるカウンターおよび椅子で設置がされています。
こうしたアクセシビリティを意識した店舗デザインは、最近のApple Storeの特徴の1つとなっています。
高さのあるフリーテーブルには、Apple Union Squareから導入された電源コンセントと有線LANケーブルコネクタが静電センサーで開閉する機構が導入されています。
低いフリーテーブルのうち、Today at Appleを行うテーブルには、USB-C充電ポート、HDMIポート、3.5mmオーディオポート、スピーカーが内蔵されています。
これまでは、BluetoothスピーカーBeats Pillを使用した音響設備が使用されていましたが、着席者に向かって音がしっかりと届く音響設備が導入されたことで、より体験が良くなっていると思います。
Apple梅田には、2025年1月にオープンしたApple Miami Worldcenterから導入されたApple Vision Pro専用エリア「エクスペリエンスルーム」が導入されています。
伊Poltrona Frauのビーガンレザー使った専用座席システムも大きな物が設置されています。
このスペースの一角に何でもないような再生木材を使用した壁材が使用されていますが、これはApple Storeとして、Apple梅田が初めて採用しているようです。
Apple梅田のMacデスクトップ展示テーブルには、Mac Pro (2023)やPro Display XDRの展示が行われていません。
また、ビデオウォールを伴うForumや、法人向け商談スペース「BOARDROOM」も設置されていない店舗となります。
Apple Pickupステーションに向かって歩き、左側に移動するとトイレがあり、そこにOSGのマイボトルに自動給水することが出来るMW8EBF/MW8SBFが設置されています。
これは、マイボトルを持っている方であれば誰でも利用することが可能となっています。
トイレ内には、米Bobrickのステンレススチール クラッチモバイルデバイスホルダー「BOBRICK 635」が設置されていました。
耐久性のあるステンレススチール構造で、バックプレートとクレードルの両方にゴムパッドがついており、iPhoneやiPadなどを意図しない転倒から保護してくれます。
なお、Apple梅田のオープン記念品として、エコバッグ、ステッカー、ピンバッチの3点セットが用意されていました。
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