「凄い顔してるな」「全てにマウントとってる」…『街録ch』出演で炎上した元CAが誹謗中傷コメントに本音

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2025年07月27日 16:20  日刊SPA!

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YouTube「街録ch〜あなたの人生、教えて下さい〜」より
 日系エアラインのCAから六本木のクラブママを経て作家となった蒼井凜花が、実際に体験した、または見聞きしたエピソードをご紹介。今回は「SNSにおける誹謗中傷」についてお届けする。
◆「街録チャンネル」出演で届いた誹謗中傷

 筆者は先月、登録者数171万人の人気YouTubeチャンネル「街録チャンネル」に出演した。このチャンネルは「あなたの人生、教えてください」をテーマに、半生をインタビュー形式で語っていくものだ。そこでは表向きの華やかさだけでなく、誰もが口をつぐむような闇や後悔をさらけ出すことでも話題を呼んでいる。

 筆者の経歴は「日系CA、オスカープロモーションのモデル、六本木のクラブママ、官能小説家」。加えて、今年の五月からは既婚者専門マッチングサイト「既婚者クラブ」のアンバサダーも務めている。

「既婚者の出会いなどけしからん!」と思う人もいるかもしれない。ただ、こちらのサイトは会員数60万人超で需要が高いのも事実。

 アンバサダーを引き受けた理由は、官能小説家として「人妻もの・不倫もの」を数多く執筆してきたこと。そして私自身が不倫、結婚、離婚、再婚を経験してきたからこそ、「結婚して家庭を大切にしつつも、既婚者フレンドを作って人生を謳歌する」という理念に共感したからだ。

◆「ルックスいじり」のコメントも…

 配信開始から1ヶ月で再生数は11万回を超えたが、覚悟していても誹謗中傷はなかなかこたえるものだった。

 その一部を、原文のまま挙げてみる。

・全てにマウントとってるかんじですね。
・お化粧濃すぎませんか?街中で歩いているとマジでやばい人ですよ。
・全く中身なくても、見た目良ければ人生何とかなるの代表例。
・凄い顔してるな。
・特に女性から嫌われる典型的タイプ。
・この人、普通じゃないんだろうね!不倫を正当化して婚外恋愛とか言ってるけど、どんな時代になっても不倫は不倫でしかないから!

 上記のような、さまざまなタイプの誹謗中傷に値するコメントが寄せられた。その内容は大きく2つに分けられる。

 主に「ルックスいじり」と「不倫した過去への断罪」だろう。

◆アンチコメントに「お礼コメント」を返した結果

 それでも私は、アンチコメントにも「ご覧くださり、ありがとうございます」と、あえてお礼のコメントを返した。すると少しずつ、好意的な声も届くようになった。

・アンチコメントの返しがお上手です。ご苦労されてきたことがうかがえます。色々言う人もいますが、表情を美しくキープする努力をかなりなさっているんだろうなぁと思いました。

・嫌なコメントしてる方がいるけど、私は好感持てます。色んな分野で努力されてるお話だったので、嫌な感じは全くしませんでした。

 このようなコメントには、本当に救われた。配信直後はひとつひとつの声に一喜一憂していたが、今ではずいぶん落ち着いて受け止められるようになった。

 むしろ「今どきのナチュラルメイクを研究してみようかな」「ファッションもアップデートしよう」という気持ちにさせてくれたのは、ある意味アンチのおかげでもある。

 知人の中には「誹謗中傷する人は、嫉妬ややっかみ。ヒマで不幸だから」「嫉妬するより、されるほうが幸せ」などと励ましてくれる人もいた。CA時代も六本木のクラブママ時代も、私のメンタルは鍛えられた。

◆誰でも誰かを匿名で傷つけられる時代の生き方

 でも、もしこれがもっと繊細な性格の人だったら……ネットの誹謗中傷で、命を落としてしまう人も現実にいる。

 ITやSNSのおかげで、私たちの暮らしは格段に便利になった。しかし、同時に「誰でも誰かを匿名で傷つけられる」時代でもある。誹謗中傷する人は、たいていは顔も名前も出せない。

 自分の現実に不満を抱え、誰かを叩いて一瞬の満足を得るのだろう。その闇を完全になくすことはできないが、私たちは「受け取る側としてどう向き合うか」を選べる。

 身近な人が匿名で自分を傷つけていることだって、あり得る時代だ。だからこそ、繊細な人ほど「SNSを見ない・やらない」という選択肢を持っていてほしい。

 すべての言葉を真に受けず、スルーする力を持つこと。そして、リアルな世界で信頼できる人と繋がっていること。それが、自分を守る一番の防波堤になる。そんな時代を、私たちは生きている。

文/蒼井凜花

【蒼井凜花】
元CAの作家。日系CA、オスカープロモーション所属のモデル、六本木のクラブママを経て、2010年に作家デビュー。TVやラジオ、YouTubeでも活動中。

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