喉に異変 不審な物音 演者の娘が見てしまった背後の女 「こっくりさん」をめぐる映画撮影中に起きたエピソードが怖すぎる【漫画】

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2025年07月27日 20:00  まいどなニュース

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撮影中に先生役を演じる俳優の岩川幸司さん (C)水ムーちゃんねる隣の晩怖談 水村友哉

世の中にはさまざまな都市伝説が存在しているといわれ、なかでも降霊術として広く知れ渡ったのが「こっくりさん」でしょう。興味本位で試した結果、その後に不可解な現象が起こったという噂を耳にした人もいるかもしれません。

【漫画】『こっくりさんの怪』(全編を読む)

漫画家の水村友哉さんが手がける『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』は、作者の水村さんが直接体験、あるいは取材して得た“実話怪談”を描いたホラーコミックです。以前X(旧Twitter)に『こっくりさんの怪』というエピソードが投稿されると、2500を超える「いいね」が寄せられています。

SFホラー映画の撮影で体験した数々の奇妙な現象

こっくりさんを巡る奇妙な体験をしたのは、『仮面ライダー555』などに出演していた俳優の岩川幸司さん。以前あるSFホラーの映画の撮影をしていた時に経験した出来事だそうです。

2004年、埼玉県某所で小学生の先生役として撮影に臨んでいた岩川さんは、生徒に「こっくりさん禁止」と叱る場面を演じていました。無事に撮影を終えて彼女が待つ自宅に帰り、ビールを飲んでくつろいでいたところ、撮影中に大きな物音がしていたことを思い出します。しかし、音が鳴った箇所にスタッフはいないはずで、不審に思うも、気のせいだと思うようにしたのでした。

後日、撮影が続くなか、機材トラブルによって一時中断。岩川さんは共演者の女性と話していると、話題はこっくさんのことに。そして何気なく「なんで10円玉使うんですかね?」と女性に尋ねると、「重すぎず軽すぎず扱いやすかったからとか?」と返します。

さらに「(神社でお参りする際)10円玉は遠縁 縁が遠のくので縁起が悪いから使うとかだった気が…」とも述べ、「縁起悪いのわざわざ使うとか怖いっすね」と心霊系が大の苦手な岩川さんが答えると、そのタイミングで撮影が再開されるのでした。

その後、撮影が進むにつれて岩川さんは喉がガサつき始め、薬で誤魔化すようになります。そして、廃病院での撮影中に「撮影用の電源が突然切れる」「機材車のタイヤがパンク」とトラブルが連発します。

そして、演者のひとりが「みんな何か変わったこと起きてない…?」と喋り始め、続けて昨日自身の娘に、他に誰もいない状況で「後ろの女の人誰?」と聞かれたことを明かします。

また岩川さんの喉は悪化する一方で、撮影最終日にはまったく声が出ない状態に。それでも無理をして撮影を続けるも、とあるワンシーンで何度もテイクを重ねます。そして、7テイク目のとき、岩川さんを映した画面には顏が歪むほどのノイズが。結局、10テイク目でOKとなり、ようやく撮影が終わりました。

家に帰ると不思議と喉が治った岩川さんは、当時を振り返り、声が出なくなったのは“何者かが撮影を終わらせたくなかったからじゃないか”と思ったそうです。

読者からは「こっくりさんってのが妙にリアルで怖かった」「後ろに女性がいるくだり恐怖すぎる」などの声が。そこで作者の水村友哉さんに、同作について話を聞きました。

今も恐怖体験を募集している作者の水村さん

―『水ムーちゃんねる 隣の晩怖談』を描いたきっかけを教えてください。

幼少期からお化けや、お墓、神社などが何故か大好きでした。原因はゲゲゲの鬼太郎なんですが、そこから妖怪などの絵を描く楽しさも知り、漫画家を目指すようになりました。

怖い話もその影響からなのか大好きで、いろんな人から聞いたりしていました。ただ、怖がりでもある自分は漫画で怪談を描こうとは思いもせず(笑)。…月日は流れコロナ禍になり、家で怪談、オカルト系YouTubeを漁るように観るようになりました。

そこで怪奇ユニット都市ボーイズに出会い、今の担当編集さんも同じように都市ボーイズ好きで、意気投合し、晩怖談が生まれました。

―『こっくりさんの怪』を描くことになった経緯もぜひお聞かせください。

知り合いの行きつけのBARにたまたま行くことになり、そこのマスターが『仮面ライダー555』の刑事役である岩川幸司さんでした。

いろいろ話を聞いていると、ホラー映画に出た時の話しをしてくださりました。本人は怖い話が大の苦手だったのですが、唯一体験した、このコックリさんの怪がとても奇妙で怖く、面白くもあったので、描かせていただきました。

―読者にメッセージをお願いいたします。

『水ムーちゃんねる隣の晩怖談』は、私自ら体験者さんを取材し、怪異があった現地に行ける時はそこへ行き、体験談に寄り添って漫画化しております。また、コミックスにはその体験者さんの写真(顔なし)なども載せ、リアリティを追求している他にない漫画だと思っております。

絵柄も日常パートは怖く描かず入りやすいようにポップに、怖いシーンに行くに連れ描写を怖く変えて描いています。なので、怖い話が好きな方や、好きだけどちょっと怖いの苦手という方にも読みやすい漫画となっておりますので、ぜひたくさんの方に読んで欲しいと思っております。ちなみに最新刊の5巻が7月4日に発売されました。

恐怖は人間にとって大事な感情なので、ぜひ世の中の本当にあった怪異、恐怖体験を感じてください。皆様の体験談も募集しております。よろしくお願いいたします。

(海川 まこと/漫画収集家)

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