同じそれとも別々? 夫婦の寝室論争がついに決着? 夫婦別の寝室は離婚率を下げ、夫婦仲を保つために有効!

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2025年07月27日 20:10  まいどなニュース

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夫婦で寝室を分ける影響は(ssstocker/stock.adobe.com)

「夫婦で寝室を分けると離婚率が上がるかも」「新婚で寝室を分けるのは嫌…」

【写真】結婚を後悔した理由→セックスレス

そう悩んでいる方もいるかもしれません。

実は、夫婦寝室別は離婚率を下げ、夫婦仲を保つために有効とされています。夫婦寝室別の具体的な効果や、仲良し夫婦の成功の秘訣を徹底解説します。

夫婦寝室別のメリットとデメリット

夫婦で寝室を分けることに違和感を感じる人もいるはずです。

しかし、最近では多くの家庭で取り入れられている選択肢の一つです。寝室を分けることで生活の質が向上したり、夫婦関係が良くなることもあります。

この記事では、夫婦寝室別のメリット、デメリットについてわかりやすくお伝えします。

◆夫婦寝室別の主なメリットとは

夫婦で寝室を分けることには、意外なメリットがあります。「寝室を分けるのは寂しい」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実は生活リズムやお互いの個性に合わせた柔軟な選択肢として注目されています。

睡眠の質が向上する

夫婦それぞれの生活リズムや癖が異なると、一緒に寝ることで睡眠の妨げになるでしょう。

たとえば、片方がいびきをかいたり、深夜や早朝に仕事の都合で部屋を出入りしたりすると、もう片方の眠りが浅くなることも。寝室を分けることで、自分のペースで安心して休める環境を作りやすくなります。

最近よく眠れないと感じている方には、特に効果的な方法と言えるでしょう。

ストレスを軽減し、夫婦関係を改善する方法

別々の寝室を持つことで、それぞれが自分だけの空間を持つことができます。長く一緒に生活していると、お互いに気づかないうちに小さなストレスが積み重なっていることも。

寝室を分けることで、リラックスできる時間を確保し、余裕を持って相手と接することができます。その結果、夫婦の会話が増えたと感じる方も多いようです。

◆夫婦寝室別のデメリットとは

寝室を分けることには注意が必要な点もあります。取り入れる前に、しっかりとデメリットを理解しておくことで、失敗を防げるでしょう。

夫婦寝室別のデメリットをまとめると以下のとおりです。

コミュニケーション不足のリスク

一緒に寝室を使わないことで、自然と会話する時間が減ります。とくに忙しい毎日を過ごしている夫婦の場合、寝室が話す時間を確保する場所だったことに気づくかもしれません。

このリスクを避けるには、寝室を分けた後も意識して会話やスキンシップの時間を作ることが大切です。

子どもや家族への影響

子どもがいる家庭では、夫婦が寝室を分けることに抵抗を感じる場合もあるでしょう。子どもは両親が一緒にいる姿を安心材料とすることがあります。

そのため、寝室を別にする場合でも、リビングや食事の時間など、家族全員が一緒に過ごす時間をしっかりと確保することがポイントです。

年齢層ごとの特徴と背景

最近の調査によると、夫婦の睡眠事情は多様化しており、別々の寝室を選ぶ夫婦が増えています。この調査は、2024年8月29日から10月10日の期間に、結婚している20〜60代の男女2,000名を対象にインターネットで実施されました。

その結果、男性の49.1%、女性の50.3%がパートナーと別々の部屋で寝ていると回答しています。つまり、2人に1人が夫婦寝室別の生活を送っている現状があるのです。

夫婦別室で寝ている既婚者の割合を年齢層別にまとめると以下のとおりです。

・年齢層/別室で寝ている割合(男性)/別室で寝ている割合(女性)

20代/15.4%/12.4%

30代/32.9%/41.1%

40代/32.9%/65.3%

50代/70.2%/69.9%

60代/64.4%/62.9%

出典元:マイナビニュース|【夫婦の寝室】「夫婦別室」で寝ている既婚者の割合は? – 2000人調査

30代では仕事や子育てが本格化し、生活リズムの違いから別室で寝る夫婦が増加。40代では、別室で寝る割合が過半数を超え、いびきや健康のために快適な睡眠環境を整える家庭が目立ちます。

50代以降になると、夫婦別室が一般的なスタイルとなり、健康や個々のペースを尊重する生活が主流になるようです。

夫婦で寝室を分けることに不安に感じる方もいるかもしれません。しかし、調査結果からわかるように、夫婦寝室別は特別なことではありません。むしろ、快適な睡眠環境を確保することで、夫婦関係が良好になるケースも多いでしょう。

特に40代以降では、生活の質を高めるための賢い選択として取り入れられることが増えています。適切な距離感を保ちながら信頼関係を深めるきっかけにもなり得るのです。

 〜夫婦カウンセラー高草木 陽光さんのコメント〜

「年齢層ごとの特徴と背景」は“人それぞれ”です。なので、データはあくまでも参考の1つとして捉えていただければと思います。ハッキリ言えることは、「寝室が別々=夫婦仲が悪い」とは限らないということです。

むしろ、お互いの状況や健康を考慮して、寝室を別々にすることの方が「相手を尊重する思いやり」として高評価だったりします。寝室事情は年齢に関係なく、お互いの気持ちや希望を擦り合わせて決めていきましょう。

夫婦寝室別が離婚率に与える影響

夫婦で寝室を分けると離婚が早まるイメージを持つかもしれません。しかし、実際には夫婦寝室別が離婚率に直接的な悪影響を与えるという明確な証拠はないのです。

それどころか、寝室を分けることでお互いが快適になり、結果的に夫婦関係が良好になることも多いのです。ここでは、その理由を詳しくお伝えします。

◆夫婦間の適切な距離感が離婚リスクを減らす

結婚生活では、適度な距離感を保つことが大切です。一緒に生活していると、小さなストレスが積み重なりやすいでしょう。

たとえば、夜中に相手のいびきや寝返りで目が覚めてしまう、生活リズムの違いで睡眠が妨げられる、そんな経験はありませんか?こうしたストレスが続くと、ついイライラが募り、日中のコミュニケーションにも悪影響が出てしまいます。

そこで、別々の寝室を選ぶことで、お互いにぐっすり眠れる環境を作り、心に余裕が生まれます。それにより、イライラすることが減り、穏やかな気持ちで相手に接することができるでしょう。

寂しいと感じる方もいるかもしれませんが、実際には、適度な距離感を保つことで、信頼や安心感が高まり、夫婦関係が安定するのです。

◆寝室別がもたらす夫婦関係のポジティブな変化

夫婦寝室別を取り入れた家庭からは、夫婦関係が改善した声が多く聞かれます。寝室を分けることでリフレッシュの時間を確保し、それがかえって会えたときの嬉しさを感じるきっかけになるでしょう。

夜はお互いの空間でゆっくり過ごし、朝には笑顔で挨拶できるようになるなど、夫婦間のコミュニケーションがより自然で心地よくなります。

新婚や産後に夫婦寝室別を導入する際のポイント

夫婦の寝室別について、新婚や産後の時期は不安に感じる方も多いかもしれません。しかし、この時期に寝室を分けることで、むしろ生活がスムーズになり、夫婦関係が良好になるケースも多いのです。

ここでは、新婚や産後に夫婦寝室別を選択する際のポイントをお伝えします。

◆新婚におすすめの夫婦寝室別の方法

新婚の場合、寝室を分けることに対して不安を抱く方もいるでしょう。しかし、新婚生活の中でも、仕事のリズムや生活スタイルが異なる場合、無理に同じ空間で過ごすことでストレスを溜めてしまうかもしれません。

たとえば、新婚のうちから寝室を分けることで、それぞれが自分のペースでリラックスできる環境を作れます。必要に応じてお互いの部屋を訪問するスタイルを取ることで、付き合い始めた頃のような新鮮な気持ちを持ち続けられるでしょう。

最初から寝室別は新婚らしくないという考えを捨て、それぞれ快適に過ごしながら円満でいる気持ちでいることが、新婚生活を楽しむコツでかもしれません。

◆産後のライフスタイルに合った寝室別の考え方

産後は、赤ちゃん中心の生活になり、特に夜間の睡眠環境が大きく変わります。赤ちゃんの夜泣きや授乳で頻繁に起きる場合、どちらかが仕事や育児のためにしっかり休まなければなりません。このような状況では、夫婦寝室別がおすすめな場合があります。

たとえば、母親が赤ちゃんと一緒に寝ることで赤ちゃんのお世話に集中でき、父親が別室で眠ることで仕事や育児の負担を補うエネルギーを確保する、というスタイルです。

この場合でも、家族全員が一緒に過ごす時間を確保することで不仲になる可能性を軽減できます。お互いがサポートし合うスタンスを持ち、必要に応じて寝室を分けることで、産後の夫婦関係はむしろ円滑になることが多いのです。

夫婦寝室別を取り入れるための間取りアイデア4選 

夫婦寝室別を考える際、限られたスペースでどう実現するかは一つの課題です。実際、間取り次第で夫婦寝室別の快適さが大きく変わります。

現実的で取り入れやすい間取りのアイデアを4つまとめると以下のとおりです。

1.ウォークインクローゼットで寝室を分ける方法

一つの広い寝室がある場合、ウォークインクローゼットを仕切りとして活用することで、手軽に寝室を分けられます。この方法は、壁を新たに作る必要がなく、プライバシーを保ちながらも適度な繋がりを持てるのが魅力です。

また、クローゼットが防音効果を兼ねるため、いびきなどの音の問題を軽減する効果も期待できます。

2.ワンルームをパーテーションで仕切る工夫

部屋のスペースが限られている場合は、パーテーションを活用して簡単に寝室を分けられます。おしゃれなデザインのパーテーションやカーテンを使えば、圧迫感を与えることなく、それぞれが快適な空間を確保できるでしょう。

この方法は、賃貸物件でも手軽に実践できるのがメリットです。

3.リビングから独立したスペースを活用する間取り

リビングの近くにある余った部屋や書斎を活用して、別の寝室として使うのも一つの方法です。この場合、寝室同士が完全に分離されるため、プライバシーや静けさがより保てます。

特に夜遅くまで起きている生活リズムの夫婦には、ストレスを軽減する選択肢となるでしょう。

4.コンパクトな部屋でも叶うベッド配置の工夫

スペースが限られている場合でも、部屋のレイアウトを工夫することで快適な夫婦寝室別が実現します。たとえば、シングルベッドを2つ配置し、それぞれのベッド周りに自分専用の小さなスペースを作ることで、プライベートな環境を確保できます。

この方法は、一つの部屋を共有しつつも、個々の睡眠環境を大切にしたい夫婦におすすめです。

夫婦寝室別を取り入れて、夫婦関係と暮らしをより快適に

いかがでしょうか。夫婦関係は、無理をせずにお互いの快適さや心地よさを尊重することが大切です。寝室を分けるという選択肢は、決して距離を置くものではなく、むしろ新たな形で夫婦の絆を深めるきっかけとなります。

ぜひ、今回の記事を参考にして、ご自身やパートナーに合った最適な方法を見つけてみてください。

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◆監修者:高草木 陽光(たかくさき・はるみ)夫婦カウンセラー/「リコ活」専門家
これまで9,000人以上のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人を解決に導くお手伝いをする夫婦カウンセラー。美容師、育毛カウンセラーを経て、結婚して専業主婦となるが、夫の束縛や価値観の押し付けに違和感を覚え「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。書籍に「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」(左右社)、「心が折れそうな夫のためのモラハラ妻解決BOOK」(左右社)、メディア実績にNHK総合「あさイチ」、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」、テレビ朝日「羽鳥慎一 モーニュングショー」、「ABEMA Prime」などがある。

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「リコ活」は、夫婦問題の課題解決型メディアです。夫婦関係のトラブルや離婚で悩む人に、専門家とのマッチングの場を提供するとともに、家族のカタチが多様化する時代にあわせた最新情報を発信しています。

(まいどなニュース/リコ活)

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