<阪神7−1DeNA>◇27日◇甲子園
阪神高橋遥人投手(29)が317日ぶりの復活勝利で後半戦2連勝スタートと今季最多の貯金20を導いた。左腕のプレート除去手術から再起した今季2度目の先発で6回途中1失点。たび重なる故障と手術を乗り越えた不死鳥左腕がローテに加わり、独走Vを加速させる勢いだ。
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高橋の復活は2軍の仲間にも希望を与えている。高橋自身「活力になりました」と語るリハビリ組の存在。その1人がともに練習を重ねてきた下村だ。23年ドラフト1位で入団したが、右肘のトミー・ジョン手術から復帰を目指す現在。リハビリでは日々、患部の状態も目まぐるしく変わる。心身ともに難しい生活を送る中で、高橋先輩の言葉に支えられているという。
「僕が『肘やばいです』とか言っても、あの人は『絶対治るから』と。フランクに『お前まだ1年だろ? 俺なんか(復帰まで)3年だぞ。くじけんなよ』みたいに言ってくれて。『よっしゃ、トレーニング行くぞ!』みたいに引っ張ってくれた」
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高橋はたゆまぬ努力を重ね、何度も立ち上がった。間近で見てきた下村にも自然と生まれた感情があった。
「あの人たちはもっと長いリハビリを乗り越えてきた。こんなのでくじけるな、と言い聞かせています」
復活勝利は、チームにとっても大きな意味がある。【阪神担当 波部俊之介】
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