



私たちの妊娠報告を、義母は涙ながらに喜んでくれました。「だって初孫みたいなものじゃない!」そんな会話をしながら、私は笑っているようで笑っていないナツキさんの様子が少しだけ気になりました。帰りの車内でアツシに聞いてみます。



ナツキさんは地元の国立大学を出て、有名な大手企業に勤めています。「昔からいつも勉強を頑張っててさ。俺はそんなナツキを見ているのが辛くてね。まぁ今思えば完全にコンプレックスの塊だったんだな」アツシはそう語りました。


義母は「初孫」と言ってしまうほど、私の妊娠を大喜びしてくれたのです。結婚のときに引き続き、涙を流して喜んでくれた義母。それくらいアツシのことをずっと心配していたんだろうなと思います。
一方で、そんな光景を静かに見つめるナツキさんの表情も気になっていました。アツシは自分が引きこもっていた時期に、ナツキさんに冷たく当たってしまったこともあるのだそう。ナツキさんは、まだ当時のことを笑い話にできないような複雑な気持ちを抱いているのかもしれない……そんなふうにも感じました。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・猫田カヨ 編集・井伊テレ子