
■MLB殿堂入り表彰式典(日本時間28日、米・ニューヨーク州クーパーズタウン)
今年1月、日本人選手として初めて米野球殿堂入りを果たしたイチロー(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が、日本時間28日にアメリカ・ニューヨーク州クーパーズタウンでの表彰式典に出席した。英語でのスピーチから約40分後、記者会見に臨み「最も力になってくれたのはもちろん妻の弓子です」とほぼ英語でのスピーチでの苦労を明かした。
記者会見では英語のスピーチについての質問が飛び、誰に助けられたのか、どのくらい練習したのかと聞かれると「自分でできるわけではないので、最も力になってくれたのはもちろん妻の弓子です。練習は数えられないですね、一度やると20分近くかかるので何回もできない、その難しさがありました」と笑顔で答えた。
さらに英語を選んだ理由については「気持ちが伝わる。うまくはもちろん話せないんですけど、やっぱりアメリカの言葉である英語で話すことが一番伝わるんではないか。日本語で話すことは全く次元が違う話なんで僕にとってはものすごいハードルでしたけど、そこに迷いはなかったです」と言い切った。
式典では唯一日本語で感謝を述べた日本人メジャーのパイオニア的存在の野茂英雄さんについては「野茂さんがプレーしてくれていなかったらMLBとの距離は永遠に縮まらなかったとおもうんですよね」と話し、「必ず放送があったので、こんなストライクゾーンだとか、野球の違いとかいろんなことを知ることができた。自分がすごく悩んでいるとき、葛藤があった時に、野茂さんの活躍が目に入ってきて、すごく感動した。実際に僕は野茂さんと対戦してましたから、よりなんか(MLBと)距離が近づいて、野茂さんの活躍のおかげで劇的にそれが変わった。それが自分のモチベーションに繋がる」と語った。
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※写真は左からB.ワグナー、イチロー、CC.サバシア