画像提供:マイナビニュースコスモエネルギーホールディングスが運営する「COSMOエコ基金」はこのほど、 2025年5月の活動報告を行った。
「COSMOエコ基金」は多くの人たちからの支援をもとに、気候変動対応や生態系を守る活動をサポートしている。同基金が支援するプロジェクトより今回、2025年5月の活動報告が届いた。
○■タイ北部環境再生プロジェクト(タイ)
マイチャルーン村のコミュニティから選抜された森林管理委員会のメンバーとともに、GPSを使用して今年度の植林地を計測した。
今回の測定によって、エコ基金を活用した植林地2.4haを含む、今年度植林予定の4ha分の植林エリアを確定させた。
植林地では、高いもので3mにもなる雑草が生い茂っており、植林前に、まずはこの草刈りから始めることになる。
○■南太平洋諸国支援(キリバス)
今年度第1回のマングローブ植林を6月14・15日に実施予定。それに向けて、現地コーディネーターを通して、現地の若者たちに参加の呼びかけを行っている。
また、キリバスのNDC(温室効果ガスの国別削減目標)策定に向け、同国の環境省職員へマングローブのCO2吸収量推定方法に関わる技術移転を8〜9月に行う計画で、現在、キリバスへ渡航する専門家の日程調整を行っている。
○■人と動物が共生する「安賀彩りの森」(兵庫県)
森のエコカフェづくりは、茅場の下見、茅葺き屋根の解体ワークショップを実施。また、5月18日には地域資源活用ワークショップを行う畑の除草作業で出た雑草の堆肥化の処理を行った。
堆肥を活用するワークショップで、借りている畑にサツマイモの植え付けを行うための耕運、土壌づくり、畝立て作業を行った。
○■生物多様性を体感できる森づくり(和歌山県)
未来遺産運動のこどもたちの観察会を今年度も開始。今後も子ども達の取り組みや、稲作の状況、モニタリングのトピックス等を報告していく。
○■⽵林と⾥⼭の森・海の森 つながる再⽣活動(神奈川県)
和賀江嶋の磯は、海岸の生態系を支える無数の命の拠り所となり、漁業とも密接に関わっている。
今年度より、和賀江嶋の磯の海藻の森と生物を多くの人たちに知ってもらい、保護・保全する活動を始めた。5月は、調査活動として海藻調査を実施。少なくとも46種類の海藻類が繁殖していることがわかった。
○■学ぶ、守る、つなぐ、琵琶湖の水(滋賀県)
びわ湖トラストで学んでいる大阪の中学3年生が、同中学1年生の妹と共に、5月16日に放映されたテレビニュースに出演した。
それに先立ち、4月27日に、琵琶湖で調査風景を撮影。参加した子どもたちはみんな元気だった。
○■鳴子温泉の地熱と暮らす(宮城県)
5月12日と31日に、地熱勉強会を開催。古川黎明高校自然科学部員3名とバイナリー発電模型開発に取り組んでいる。
なかなかにハードルの高い目標だが、完成を目指して一歩ずつ進めている。
○■地域エネルギー循環への取り組み(長野県)
里山暮らし体験イベントとして、5月24日には酒米「ひとごこち」の田植えイベント、5月25日にはうるち米「あきたこまち」田植えイベントを行った。
米不足が問題になっているが、まめってぇ鬼無里では15年前から、耕作放棄された田んぼを再活用し、市街地より田んぼオーナーを募って米作りを行っている。アルプスの雪解け水で育ったお米は大変おいしいと好評だ。
○■海の自然環境を学び守る活動(沖縄県)
5月29日、宮古島市立城辺小学校において、海ゴミを学ぶワークショップを実施。班に分かれて海ゴミについての質問を出し合い、スライドでの解説や、身体を動かしたアクティビティを行った。
日頃、あまり海へ行かない児童にも、一人ひとりの普段の行動が、海ゴミを減らすことにつながることを知ってもらえたと思われる。
○■竹とミツバチが繋ぐ自然と触れ合う共生コミュニティ創り(宮城県)
沿岸部の未利用地にミツバチの巣箱を設置し、蜜源となる花木の分布調査を開始。ボランティアを対象とした活動拠点DIY実践研修には、中学生から80代までの地域住民の人々が参加してくれた。
講師の助言を受けながら、地ならしから組み立て、ペンキ塗りまでを行い、パイプの設置が完了。屋根部分に薄い布をかけて、今後は用具置き場や休憩所として活用していく。
○■小豆島発、海洋ごみ回収スキーム構築事業(香川県)
5月17日、ビーチクリーンを実施。参加者5名で約39kgのごみを回収した。特にペットボトルが目立った。
ビーチクリーン活動は月1回行っている。また、河川ごみの回収装置、2号機の開発・製作を進めている。ごみが入りにくいポケット形状や、ごみの取り出しにくさといった課題の改善を目指す。
これまでの河川ごみ回収実験で得られたデータを元に、9月の研究発表会にむけて準備を開始した。
○■エコパーク生物圏保存地域における共生の森づくり(大分県)
5月4日、小学生8名を含む5家族が参加し、森づくりワークフローを実施した。
また、5月10日と17日には、大学生を対象に、ESD教育プログラム研修を実施。地域の大学生10−15名が参加してくれた。
○■海を守るために木を植える 森は海の恋人(宮城県)
過去に盛土された場所に自生した、胸高直径5cm以下の樹木の伐採作業を行った。
盛土個所は地盤が緩く、台風などの強風により倒木や土砂崩れの恐れがあるため、低木林として管理し、自然災害リスクを減らす工夫をしている。
○■C.W.ニコル・アファンの森(長野県・宮城県)
森の整備作業では、枯死木の伐採、藪刈り作業などを行っている。
5月11日にはアファンの森の会員ボランティアの皆さんと一緒に森の保全作業を実施。こうした保全作業を続けていることで、フクロウが暮らす環境が保たれており、今年も巣箱でフクロウが営巣し2羽の雛が巣立った。
○■世界遺産 富士山の森を守り再生させよう(静岡県)
富士山も新緑が美しい季節になった。西臼塚フィールドで行うネイチャーガイドと森づくりのエコツアー、今月は企業・大学の皆さんと共に行った。
参加者の中には、日常的に自然に親しむ機会が少ない人も多いが、そんな人々にこそ自然や環境について知って考えてもらいたいと、活動を継続している。
○■地域住民で守る神山の里山保全(徳島県)
神山町は水道普及率が70%で、残りの30%の世帯は山水、もしくは井戸水で生活している。
安定した自然水利用のためにも、森林整備&水のシステムづくりを互いに手伝い合えるコミュニティが大切だと考える。
また森の中で、地域住民が集い、新しく移住してきた家族と気軽に交流できる場をつくっている。(エボル)