
TOYOTAの名で日本だけでなく世界的自動車メーカーとして知られるトヨタ自動車。みなさんはそのTOYOTAがミシン製造も手掛けていたことを知っているだろうか?
今、SNS上で大きな注目を集めているのはミシン専門家で(株)NOEXCUSEの代表取締役を務める桑原和寛さん(@kkazuhiro13)による
「『TOYOTAのミシン、知ってた?』車だけじゃない。実はTOYOTAは、昔ミシンも作ってたんです。しかもこのデザイン、見て…カッコよすぎる。エンブレム、完全に“昭和の本気”。『動力に命をかけてた』時代の美学がここにある。」
という投稿。
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トヨタミシンは1946年にトヨタ自動車の創始者である豊田喜一郎が自らの指導によって開発。以降、トヨタ自動車傘下のアイシン精機により製造・販売されていたが、ミシン需要の低下にともない2019年に終売が決まった。
今回の投稿について桑原さんにお話を聞いた。
ーートヨタミシンの品質やイメージは?
桑原:トヨタのミシンは、戦後の日本の家内工業を支えた一台であり、自動車メーカーとしての技術力を活かした、非常に堅牢でパワフルな作りが印象的です。見た目にも重厚感がありながら、動きはスムーズで、工業製品としての完成度が高いと感じています。当店でも修理などを通じて、数十年経った今でも現役で動く姿に、驚きと尊敬の念を抱いています。
ーー投稿に大きな反響がありました。
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桑原:想像以上の反響をいただき驚いております。「こんなミシンがあったなんて知らなかった」「祖母が使っていた記憶がある」など、懐かしさや驚きの声が多く、モノとしての記憶が多くの方に残っていることを実感しました。また、今のモノづくりにも通じる「丁寧な仕事」「長く使える道具」という視点でも、多くの方に響いたのではないかと思います。
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SNSユーザー達から
「赤ちゃんが寝てる横でミシンをかけてるママのCM。 音が静かというのが売り文句でしたね。 妹が結婚した時、旦那さんの職場(愛知県だがトヨタ関係ではない)からトヨタミシンを贈られたそうです。」
「30年以上前からトヨタのミシン使ってますが、壊れたことがないです」
「世界のトヨタ、元々織り機とか紡績の会社だったんですもんね。2代目社長が車を作りたくて情熱を注いでた、とドラマで見ました それにしてもこのミシンかっこよくて良いですね 」
など数々のコメントが寄せられた今回の投稿。読者のみなさんはトヨタミシンをご覧になってことがあっただろうか。
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なお桑原さんが代表取締役を務める(株)NOEXCUSEでは昭和時代に国内トップシェアを誇っていたミシンブランド「RICCAR(リッカー)」を復刻・再始動させており、現在も販売・サポートを行っている。ホームページやYouTubeページでその魅力を紹介しているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)