
価格重視のスマートフォン選びを考えているなら、モトローラ・モビリティ・ジャパンが、6月に発売したエントリーモデル「moto g66j 5G」は注目のモデルです。
価格3万円台と手ごろな価格ながら、防水かつFeliCaを搭載しており、限られた予算で選ぶにはぴったりな一台です。
ここでは「moto g66j 5G」について、4つのポイントをチェックしていきます。
●ディスプレイ&スピーカーは動画視聴に必要十分
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「moto g66j 5G」は、6.7インチのディスプレイを搭載したエントリーモデルです。
色見本として知られるPANTONEカラーを採用しており、「ブラックオイスター」「ディルグリーン」「グレーミスト」の3色をラインアップしています。
ディスプレイ解像度は2400×1080ピクセルのFHD+で、リフレッシュレートは120Hzに対応。画面上部中央にパンチホール型のインカメラが配置されています。
内蔵ステレオスピーカーはDolby Atmosに対応しており、従来モデルより重低音が強化されているとのこと。こうした仕様をふまえると、カジュアルに動画を視聴したいなら十分に及第点といったところでしょう。
下側面にある3.5mmイヤフォンジャックに有線イヤフォンを接続すれば、FMラジオも聞けることもポイント。ラジオ好きの人はもちろん、そうじゃない人も防災に役立つ嬉しい機能かもしれません。
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●見た目は4眼だけど、実際は2眼カメラ
背面カメラは、一見4つ付いているように思えますが、実はカメラは2つだけ。ただし、メイン(約5000万画素)+超広角(約800万画素)という構成で、メインカメラの画素数も高く、しっかり撮影に使えるスペックを備えています。
特に、メインの広角カメラには、ソニーグループのソニーセミコンダクターソリューション製である「LYTIA-600」を採用。暗所撮影にもある程度対応できると思われるので、普段使いには十分でしょう。
ちなみに、2024年6月に発売された前モデル「moto g64j 5G」では、2つ目のカメラは200万画素のマクロカメラでした。新モデルでは先述の通り、800万画素の超広角カメラになっているので、より柔軟な構図で撮影ができます。カメラの使い勝手は確実に向上しているでしょう。
●性能&タフネスにも配慮
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プロセッサーには「MediaTek Dimensity 7060」を搭載。メモリは8GB、ストレージは128GBを備えています。さらに、未使用のストレージを活用して最大16GBまで仮想メモリを拡張できる機能(RAMブースト)も備えており、最大で合計24GB相当のメモリにすることができるため、余裕を持った挙動が期待できそうです。
長期使用を考慮すると、内蔵ストレージだけではやや心許ない印象ですが、最大2TBのSDXCカードで拡張もできるので、容量不足も後からカバーできます。
バッテリーは、5200mAhの容量を備えており、充電に関しては高速充電ができる30W TurboPowerチャージに対応しています。
ボディーは、米国防総省が定める物資調達基準「MIL-STD-810H」の対衝撃など23項目に準拠しているほか、「Corning Gorilla Glass 7i」が使われていてディスプレイも落下や傷に強いこと、IP68/IP69の防塵防水性能を備えていることなどタフネスに優れているのもポイントです。
●ワイモバイル版の主な違いはメモリとケース
moto g66j 5Gはメーカー直販のほか、Amazonや楽天市場、大手量販店、MVNO各社が販売。そのほか、ワイモバイルがほぼ同モデルの「moto g66y 5G」を取り扱っています。
「moto g66j 5G」とワイモバイル版の「moto g66y 5G」は、どちらも搭載するプロセッサーは共通しています。一方、後者はメモリの容量が8GBではなく、4GBと少なくなっています。ただ、空きストレージを活用したメモリの拡張が最大8GBまで対応しており、合計12GBになるので、ライトユースであれば使用感での不安はさほどないでしょう。
付属品に関しては、専用保護ケースの有無に注目です。「moto g66j 5G」にはソフトケースが同梱されていますが、ワイモバイル版の「moto g66y 5G」では同梱されません。
価格面では、ワイモバイル版の端末購入補助プログラムに注目です。一定期間後の返却を前提にした端末購入補助プログラムを活用した場合、ワイモバイル版の「moto g66y 5G」の負担金額は24円まで抑えられます(48回払いで購入し25カ月目に機種変更の場合)。
機種変更が手間でなく、コスト重視の選択をしたい場合には、ワイモバイル版は魅力的な選択肢となるでしょう。