DeNA・藤浪晋太郎が復帰戦パーフェクトに手応えも、ロッテが組んだ“信用していない打線”に既視感

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2025年07月28日 18:10  週刊女性PRIME

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藤浪晋太郎(公式インスタグラムより)

「思ったよりリラックスした状態で入れました。もっと力むかなと思ったけど、いい感じで入れましたし、メンタル面でも上出来かなと思います」

 7月26日、横浜DeNAベイスターズに入団した藤浪晋太郎投手(31)が日本球界復帰後の初マウンドに立った。イースタン・リーグの千葉ロッテマリーンズ戦を終えた後、報道陣を前に自身の投球に手応えを感じたがーー。

 6月にマリナーズ傘下3Aから“戦力外”を言い渡され、2年半ぶりにNPB(日本野球機構)復帰を決めた藤浪。ところが、移籍先はセ・リーグ首位をひた走る“古巣”阪神タイガースではなく、11.5ゲーム差(7月28日時点)の3位につけるDeNAだった。

「オファーをいただいた中で一番熱を持って、“本当に藤浪晋太郎が必要なんだ”という熱を体現していただいたので、その情熱に応えたいと思って」

 DeNA入り決断の理由を明かした藤浪は、他球団よりも高く評価されたのだろう。年俸は5000万円(推定)で、“メジャー帰り”の選手が用意されがちな複数年ではなく、2025年シーズン終了までの“単年”と見られている。

スタメンに覚えた違和感と既視感

 そんな藤浪への“評価”を体現していたのが、復帰戦で迎えたロッテ。1イニングを打者3人、わずか5球のパーフェクトピッチングで抑えられた打線だが、スタメンに違和感と既視感を覚えた野球ファンも多かったことだろう。

 1番打者の和田康士朗選手(26)から佐藤都志也捕手(27)、谷村剛選手(18)、角中勝也選手(38)、藤田和樹選手(19)まで、ロッテスタメンに名を連ねた上位5人。その全員が「左打者」だったから。

「右投手に対して左打者を並べる。野球のセオリーとは言えますが」そう苦笑いするのは、普段は在阪球団を取材する野球ライター。

「阪神時代から指摘されている、藤浪投手の“制球難”を意識したオーダーに見えるのは偶然ではないと思います。特に右打者への頭部に抜けるボールが多く、かつて死球を恐れてホームベースから明らかに離れて立つ打者も。

 それはメジャーの舞台でも改善の兆候は見られず、正直なところは阪神をはじめ、獲得に動いた球団はDeNA以外にほとんどなかったのでは?」

藤浪の投球に「下手したら…」

 2019年3月のオープン戦でも同様のスタメンが。藤浪が登板するとあって、当時の中日ドラゴンズの与田剛監督(59)がとった“藤浪対策”は、DHを含めた1番打者から9番打者まで、主力の右打者を外した上での左打者9人を並べるオーダー。

「試合後の与田さんは、左打者を並べたことに“もちろんケガの防止もある”として、この1か月前に投じられた自軍右打者への顔面付近のボールを振り返り、“下手したら……”と選手を守るためのオーダーだと説明。藤浪の能力を認めつつの発言でしたが、この“藤浪対策”が賛否を巻き起こしました。

 そして今回のロッテ打線、打ち取られた3人全員が初球に手を出しての計5球です。制球を乱す前に“投げ終わらせる”指示が出ていたのか、それとも初球は甘い球が来ることを見越しての作戦だったのか。いずれにしても藤浪は、各球団から“信用されない”投手と見做されているのかもしれません」(前出・ライター)

 日本復帰戦を5球で終わったことに物足りなさを明かしていた藤浪。一軍で投げるであろうシーズン後半戦、また同じ場面を目の当たりのするのだろうか。

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