写真 ユニチカが、香港における同社の連結子会社UNITIKA (HONG
KONG) LIMITEDを解散すると発表した。
ユニチカは、2017年度以降、売上高・営業利益ともに減少基調が継続しており、2024年3月期には、連結決算開始以来初の営業損失(24億7500万円)を計上。昨年11月には、不織布、衣料繊維、産業繊維(一部を除く)事業から撤退することを発表し、経営再建に向けて官民ファンド「地域経済活性化支援機構」(REVIC)に事業再生計画を提出していた。今回の香港連結子会社の解散は計画の一環と説明している。
同社は今年3月、不織布事業を担うタイの連結子会社 THAI UNITIKA SPUNBOND CO.,LTDに対する一部債権を放棄。事業再生計画に定めた繊維事業からの撤退を進めていた。今後、同計画の遂行により、2028年3月期には全事業で黒字化を実現し、2030年3月期には売上高約700億円、営業利益約66億円までの回復を見込んでいる。