【AI予想・アイビスSD】「夏は牝馬」の格言が通用する重賞! 本命候補はスピード能力に秀でた3頭

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2025年07月28日 19:00  netkeiba

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アイビスSDに出走予定のウイングレイテスト(撮影:小金井邦祥)
 本記事ではnetkeibaオリジナルAIが推奨する本命候補3頭を特筆すべき過去の傾向とともにご紹介します。

 今週の重賞競走は日曜日にアイビスサマーダッシュ(GIII)とクイーンS(GIII)が行われます。その中から新潟競馬場で行われるアイビスSDを取り上げます。まずは過去の傾向から。

 過去10年のアイビスSDにおける前走初角での位置別成績を見ていきます。過去10年のアイビスSDでは前走初角で10番手以内の馬が6勝2着10回3着8回となっています。前走初角で10番手以内につけているのは、スタートから極端にスピード負けしていない馬と言えます。アイビスSDは究極のスピード勝負になる1000mということもあり、前走でスタートしてからのダッシュ力に不足のない馬が結果を残しているとも言えそうです。

 一方、前走4角11番手以下の馬は3勝3着1回とノーチャンスではあります。しかし、馬券に絡んだ5頭の内、4頭はアイビスSDで7枠以降に入っていた馬でした。アイビスSDは外枠有利と言われる直線コースで開催されますので、枠の恩恵を活かしたことで結果を残せているのでしょう。例外は22年のロードベイリーフ。本馬はアイビスSDと同じ舞台の韋駄天S(OP)で2着に入った実績がありました。上級条件の直線競馬で結果を残しているような馬については高い適性を備えていると言えますし、そのような馬は内枠に入ったとしても注意した方がいいかもしれません。

 続いては、過去10年のアイビスSDでの性別成績です。過去10年のアイビスSDでは牝馬の8勝2着5回3着6回。牡馬、セン馬は2勝2着5回3着4回。ここ10年のアイビスSでの出走頭数は牝馬85頭に対して牡馬、セン馬は81頭と大差ありませんので、いかに牝馬が活躍しているかがわかるかと思います。牝馬は冬場よりも夏場に成績が上がる傾向にありますので、そのことも牝馬が良績を残している要因と言えそうです。

 ちなみに、ここ10年のアイビスSDで3着以内に好走した牡馬、セン馬の前走成績を見ると、前走4着以内の馬が2勝2着4回3着2回、前走5着以下が2着1回3着2回となっています。牡馬、セン馬で前走5着以下から変わり身を見せたのは21年ライオンボス、22年と23年のロードベイリーフ。この2頭はオープン特別以上の直線競馬で連対実績のあった馬。牡馬、セン馬については前走で大崩れしていないことや直線競馬への高い適性を示す実績があるかどうかが判断基準になりそうです。

 それでは早速ですが、今週のアイビスSDでAIから導き出された月曜日時点での本命候補3頭をご紹介します。

◆スピード能力に秀でた本命候補

ウイングレイテスト

 本馬は今年8歳になった牡馬。前走は函館スプリントS(GIII)で11着に敗れていますが、昨年のアイビスSDで2着の実績がありますので、過去の傾向から巻き返す可能性が残されている馬と言えます。その前走はマイナス20キロと大きく馬体を減らしての出走。レース後のコメントではトモの踏ん張りが利かない感じだったとのこと。力を出し切れる状態ではなかったようですし、前走の大敗は参考外と言えそうです。

 先述したように昨年のアイビスSDで連対していますし、直線競馬への適性は十分。今年3月のオーシャンS(GIII)で3着に入っていますし、8歳と高齢ですが重賞でもまだまだやれるところも見せています。前走の大敗で今回も人気はなさそうですが、条件は合っているはずですし枠次第では侮れない1頭になるかもしれません。

カルロヴェローチェ

 3歳時にはファルコンS(GIII)で2着に入り、NHKマイルC(GI)では1番人気(結果5着)に推されたほどの馬です。しかし、その後は長らく低迷。勝ち鞍を挙げられないどころか掲示板にすら載れない日々が続きます。これはNHKマイルC後に骨折してしまった影響があったのかもしれません。

 そんな苦しい時期を過ごした本馬ですが、前走の安達太良S(OP)で先団追走から抜け出して約2年半ぶりに勝利し復調の兆しを見せています。その前走はアスクワンタイム、コラソンビート、バースクライなど重賞で好走実績のある馬も出走しており、決してメンバーに恵まれての勝利ではありません。今回が初めての直線競馬になりますが、先行力のある馬ですしスピード負けすることはなさそうです。勢いを取り戻した今ならば、重賞の舞台でも楽しみのある馬ではないでしょうか。

ピューロマジック

 昨年は葵S(GIII)、北九州記念(GIII)と重賞を連勝した実力馬。その後の成績は一息ですが、ハイレベルなメンバーが相手だったり道悪馬場が合わずに結果を残せていません。ただ、前走のアルクオーツスプリント(G1)では強豪相手に5着と善戦。レースではスタートして両サイドから挟まれるような形となり、逃げの形が取れずに後方からの競馬。それに加えて残り400mあたりでは目の前にいた馬が故障し、進路を外へ切り替えるロスもありました。それでもジリジリと伸びて掲示板を確保したのですから、レース内容自体は十分に評価できそうです。

 デビュー3戦目以降は逃げて結果を残してきた本馬ですが、前走で差す形でも通用するところを見せたのは収穫だったはずです。今回は海外遠征帰りの初戦となりますが、1週前追い切りでは坂路コースで好タイムを出していますし、状態面に不足はなさそうですし久々に重賞を勝つシーンが見られるかもしれません。

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