クイーンS2025に出走予定のシングザットソング(24年5月撮影、ユーザー提供:DKさん) 武豊騎手がシングザットソング(牝5、栗東・高野友和厩舎)で、クイーンステークス(3歳上牝・GIII・芝1800m)の15年ぶり2勝目を狙う。
武豊騎手はこれまでクイーンSに7回騎乗している。初参戦は03年。前年の最優秀3歳牝馬のファインモーションで単勝1.4倍の圧倒的1番人気に支持されたが、逃げた伏兵オースミハルカにクビ差届かず、悔しい2着に終わった。その7年後、2回目のチャレンジだった10年にアプリコットフィズで初制覇。しかし、近年は22年のウォーターナビレラが1番人気で10着、24年のボンドガールが2番人気で2着など、悔しい競馬が続いている。
今年のパートナーはシングザットソングだ。23年のフィリーズレビューの覇者。その後は勝利がないものの、24年のスワンSで5着、今年の愛知杯で2着など、何度も重賞で好勝負を演じている。今回は前走の府中牝馬S(12着)に続き、1800mへの対応がカギとなるが、道中の立ち回り一つでこなせるはず。そこはテン乗りとなる武豊騎手の腕の見せ所だろう。
2年以上も勝利から遠ざかっているパートナーを、2つ目のタイトルに導くことができるか。その手綱捌きに要注目となる。