象印の「電気ケトル」はコーヒードリップに使いやすい“買って良かった”シンプル家電

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2025年07月28日 20:20  Fav-Log by ITmedia

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CK-LA08

 コーヒーやお茶を飲むとき、手軽にお湯を沸かせる「電気ケトル」は便利なアイテムです。今回は、多機能な製品が増える中で、あえて「お湯を沸かす」という基本機能に特化した、象印の電気ケトル「CK-LA08」を紹介します。

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 この製品の魅力は、何といってもそのシンプルさ。水を入れてスイッチを押すだけの簡単な操作で、誰でも迷わず使えます。

 その使い勝手を、詳しくレビューしていきます。

●シンプルだから使いやすい

 電気ケトルは、お湯を沸かすときに使う家電です。製品によっては温度の設定ができることもあります。例えば、以前レビューした山善の電気ケトル(EKG-C801)は、50度〜100度の間で温度設定ができます。また、あらかじめ7種類の温度がプリセットされており、飲み物によって適切な温度に沸かすことが可能です。こういった便利な機能が付いている電気ケトルは少なくありません。

 一方、この象印の電気ケトルには、そのような機能はありません。水(満水で0.8L)を入れてスイッチを押すとオレンジ色に点灯し、お湯を沸かし始めます。内側で水がどのようになっているのかは窓から確認でき、沸騰していることも分かります。

 お湯が沸いたら自動的にスイッチは切れます。このとき、知らせるような音はしません。「余計な機能は一切いらない」そんな強い意志を感じる電気ケトルです。

 沸騰までにかかる時間ですが、室温約25度で約0.8Lの水(常温)を使った場合、3分55秒でした。少し洗い物をしたり、スマートフォンをチェックしたりしている間にお湯が沸くイメージです。

 特別な設定が必要ないので、誰でも使うことができます。例えば、調理家電の操作が苦手な人でも、これなら問題なく使えそうです。筆者も細かい温度設定を使う機会はあまりないので、シンプルな電気ケトルの方が使いやすいと感じました。

 サイズは約28(幅)×16(奥行き)×23(高さ)cm(電源プレートを含む)で、本体の重さは約1kgです。置き場所にも困りにくいでしょう。

●注ぎやすい コーヒーのドリップに最適

 象印の電気ケトルは、お湯が注ぎやすいのもポイント。これは注ぎ口に工夫がされているからです。

 注ぎ口はコーヒーのドリップなどにも適した細口タイプで、お湯が一気に出すぎないように設計されています。コーヒーをドリップする際はドリッパーを狙ってお湯を注ぎますが、象印の電気ケトルはコントロールがしやすいと感じました。

 また、お湯を注いだ後、きれいにお湯が切れるので、見ていて気持ちがいいほどです。

●倒れてもふたが開かないから安心

 電気ケトルを誤って倒してしまうと、沸騰したお湯が飛び出てしまい、やけどをする危険性もあります。そのような危険を防ぐため、象印のケトルは倒れてもこぼれにくい「転倒湯もれ防止構造」になっています。

 ふたが取れにくいので、熱湯が飛び出さないようになっています。ただ、注ぎ口からお湯が出てしまうこともあるので、その点は注意が必要です。

 安全面でいうと、お湯が沸騰した後でケトルの外側に触れても、それほど熱くはならないようになっています。多少温かさはありますが、やけどをするような熱さではないので、万が一、子供が触れてしまっても安心です。

●お湯の温度にこだわる人にはおすすめできない

 筆者はお湯を沸かせればいいという考えなので、象印のケトルのシンプルな作りは使いやすいと思いました。設定が必要なく、スイッチを入れるだけで短時間でお湯が沸くので、毎日使える“買って良かった”キッチン家電です。

 一方で、お湯の温度にこだわりがある場合、例えばお茶やコーヒーなど飲み物によってお湯の温度を変えたいという人には、象印の電気ケトルはおすすめできません。温度が分からないですし、一度沸騰させたら温度が下がるまで待たなければならないからです。使いやすさのポイントは人それぞれですが、機能性やサイズ、お湯を沸かすスピード、価格(象印の公式オンラインストアでは税込1万5180円)などを総合的に考えていくとよさそうですね。

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