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パ・リーグ2位のソフトバンクが28日、首位日本ハムとの直接3連戦対決へ空路札幌入りした。
1ゲーム差で追う宿敵との真夏の天王山。29日の初戦はリバン・モイネロ投手(29)が向かう。今季はリーグトップの防御率1・27を誇り、日本ハム戦も4試合で2勝0敗、防御率1・24の好相性だ。初戦に勝てば0差で日本ハムをかわし、5年ぶりの9連勝で今季初の首位に立つ。昨季のパ・リーグ王者が底力を見せる時がきた。
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ソフトバンクが最高の形で日本ハムとの直接対決3連戦を迎える。後半戦は2連勝スタート。球宴ブレークを挟み、3年ぶりの8連勝と乗っている。日本ハムとは1ゲーム差で満を持しての首位攻防戦。初戦で勝てば5年ぶりの9連勝で、さらに勝率でわずかに上回るソフトバンクが今季初めて首位に浮上する。重要なカード1戦目の先発は勝ち頭のモイネロに託された。
「ホームランを打てるバッターが多い。そこは気をつけていきたいけど、野球を楽しみながら投げたい」と意気込みを明かした。8勝2敗でリーグトップの防御率1・27を誇り、今季の日本ハム戦も4試合で2勝0敗、防御率1・24の好相性。酷暑対策でジョギング量を減らすなど、万全の調整でハム料理に照準を定めている。今季初先発初勝利を決めた北の大地で9勝目を目指す。
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前回19日の敵地西武戦では被安打2で来日初完封を決めた。1試合2奪三振は昨年の先発転向後の最少。ニュースタイルを見せたが「あの日はライオンズ打線がちょっと違うアプローチをしてきた結果でああなったと思う」と振り返った。「自分は自分の投球を同じようにやっていきたい」。1位日本ハム伊藤に6個差、リーグ3位の117三振を誇るタカのドクターKが本来の投球で必勝を期す。
小久保監督は首位争いについて「まだまだまだ。(勝率で)最後に1毛でも上にいればいいんでね」と冷静に話して空路札幌入りした。指揮官の言葉通り、この3連戦が全てではないが、注目度の高い真夏の天王山になることは間違いない。
オールスターでは新庄監督がコーチとしてベンチ入りし、全パを率いた小久保監督はあらためて野球に対する考え方に感服したという。1971年度生まれの同学年。Vを争う真剣勝負で負けるわけにはいかない。日本ハムには今季7勝6敗と勝ち越しているが、13試合中7試合が1点差ゲームの大接戦。まずはモイネロで頭を取りたい。拮抗(きっこう)する上位2球団の首位攻防戦から、目が離せない。【只松憲】
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