
ビタミンDによる影響
7月20日、中国の研究チームは、「Reproductive BioMedicine Online」にて、血中ビタミンD濃度は、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状に影響を与えると示した。
PCOSを有する不妊女性がビタミンD欠乏症である場合、血中男性ホルモン値が上昇し、PCOSの重症化リスクが高まると報告された。一方、血中ビタミンD濃度と体外受精ならびに顕微授精の結果に相関関係はないという。
血中ビタミンD濃度とPCOS症状ならびに妊娠結果における関係性
研究チームは、北京大学第三医院にて体外受精および顕微授精を受けるPCOSを有する不妊女性725人を対象に、ビタミンDがPCOSの症状ならびに妊娠結果に対して与える影響について検証した。
血中ビタミンD濃度に基づき血中ホルモン量を比較したところ、ビタミンD欠乏症群(血中25(OH)D濃度20ng/mL未満)では、ビタミンD非欠乏症群(血中25(OH)D濃度20ng/mL以上)より男性ホルモン「アンドロステンジオン」が高くなった。
一方、脂肪およびグルコース代謝、臨床妊娠率、早期流産率において有意差は認められなかった。
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これより、PCOSを有する不妊女性において、血中ビタミンD濃度とアンドロステンジオン値には関連性があるといえる。ビタミンD欠乏によって血中アンドロステンジオン値は上昇し、PCOS症状は重症化するという。
(画像はScienceDirectより)
ScienceDirect
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