写真 通販事業「ベルメゾン」などを展開する千趣会が、連結子会社の千趣会コールセンターが運営する千葉コールセンターの閉鎖を発表した。これに伴い、人員削減も行う。
千趣会は2022年12月期から赤字経営が続いており、直近の2024年12月期は純損失36億5800万円(前期は47億8200万円)を計上。今年2月に発表した「再生計画(2025年〜2027年)」では通販事業の構造改革の主要施策の一つとして、コールセンターの合理化による費用削減を含むコスト構造の見直しを掲げており、今回の千葉コールセンターの閉鎖および人員削減はその一環としている。
千葉コールセンターの閉鎖後、同所が担っていた業務は福岡コールセンターや大阪コールセンターなどに移管し、事業を継続する。資産売却も併せて行うが、売却時期は未定。
人員削減では千葉コールセンターの全従業員119人を対象に、他拠点への異動または退職を促す。退職者に対しては退職加算金を支給するほか、希望者を対象に再就職支援サービスを提供する。退職日は12月31日。
同社は、2025年12月期において人員削減などの合理化に伴う事業所閉鎖損失引当金繰入額として雑損失1億2700万円、事業所閉鎖などに伴う減損損失として特別損失2億5400万円程度の計上を見込んでいるが、今期の通期業績予想は現時点で据え置くという。