リヴァプール財団のマット・パリッシュCEO『明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025 presented by 日本財団』で横浜F・マリノスと30日に対戦するリヴァプール。その来日に合わせ、リヴァプール財団が主催するフットボールクリニックが英国大使館で28日に行われた。
同イベントにはリヴァプール財団CEOのマット・パリッシュ氏と昨シーズン限りで現役を引退したリヴァプールウィメンのキャプテンを務めたニアム・ファヒー氏が参加。ジュリア・ロングボトム駐日英国大使もユニフォームを身にまとい、子どもたちと交流した。
取材に応じたパリッシュCEOは、「フットボールとは全世界の共通言語です。子どもたちも笑顔で素晴らしく、とても楽しかったです。みんなスポーツが大好きで、リヴァプールを愛し、とても楽しんでいる様子で一生懸命取り組んでくれました。リヴァプールというクラブの力は世界中のどこでも変わりません。重要なことはその力を活用して、子どもたちに様々な機会を持ってもらい、新しいことに挑戦し、スポーツや教育に参加させることだと思っています」と、社会貢献活動の面でもスポーツの力が重要で、リヴァプールとしても主導する大切さを口にする。
財団としての活動については、「財団の立場から言えば、現在はリヴァプールの街での活動の拡大が重要だと考えています。多くの需要があり、支援を受け切れていない、恵まれないコミュニティが多くあるからです。私も(ファウンデーション・ダイレクターに就任してから)この5、6年その活動に尽力しましたし、今後も続けていきます」と地元の街の活動にまずは注力する姿勢を示しつつ、「一方で、国際的な展開も目指しており、アジアも重要な部分を占めています。日本、そしてアジア全域にファンの方がいらっしゃるからです」と続け、クラブにとって日本は重要な存在であると話している。
サッカークラブには社会貢献も大きく求められる部分。パリッシュCEOは「リヴァプールのエンブレムとサッカーの力を社会貢献と社会変革のために活用することです。そして、エンブレムの力のおかげで私たちにはその機会があり、その責任があります。クラブが真剣に受け止めている責任があるからこそ、私たちはリヴァプールのホームで行うことを重要だと考えていますが、プレシーズンツアーなどを含め、他の地域で行うこともともに重要だと考えていますし、アメリカ、アフリカ、アジアなどでそのプロジェクトを、より定期的に、毎週のように行っていくようにしたいとも考えています」と、活動の幅を広げていきたいともコメントしている。