ダムの堤体内で日本酒を熟成させる事業を始めた南丹市の西村良平市長(右から2人目)ら=23日、南丹市(同市提供) 地域資源を活用して新たな特産品を作り出そうと、京都府南丹市や水資源機構桂川・猪名川ダム総合管理所などが協力し、同市内の日吉ダムの堤体内で地元酒造会社の日本酒を熟成させる事業を始めた。市商工観光課は「新たな地域ブランドとして全国に南丹市を発信し、地域活性化につなげたい」と話している。
同課によると、ダムで水をせき止めている堤体の内部は日光が入らず、一年を通じて気温が安定。湿度も一定で、熟成に適した環境だという。このため市内に蔵がある酒造会社の純米吟醸酒の一升瓶240本をケースに入れ、堤体内の連絡通路に運び込み、3カ月間かけて熟成させる。秋に取り出し、まろやかさが特徴のオリジナル商品として発売する計画だ。