去就注目のFWサディク [写真]=Getty Images レアル・ソシエダに所属するFWウマル・サディクに対して、アラベスが関心を寄せているようだ。28日、スペイン紙『マルカ』が報じている。
悩める“アフリカンストライカー”の去就に注目が集まっている。1997年2月2日生まれのサディクは現在28歳。アルメリアでブレイクした後、2022年夏にクラブ史上最高額タイとなる移籍金2000万ユーロ(約28億円)でレアル・ソシエダに加入したのだが、直後に負った前十字じん帯断裂の大ケガによって期待通りの活躍を見せられず。2023−24シーズンは度重なる決定機逸で公式戦3得点と鳴りを潜めると、昨夏にはチーム内での序列後退、浴びせられる批判によりフラストレーションが爆発。自身の公式SNSにおいて、“中指を立てた”写真を投稿してしまったのだ。その後に謝罪したものの、これが決定打となってプレータイムはさらに減少。結局、冬の移籍市場でバレンシアへとレンタル移籍した。
そんなサディクに対しては、アラベスが関心を寄せているようだ。スペイン紙『マルカ』によると、レンタル先のバレンシアでは半年間で公式戦19試合出場・6得点と復活の兆しを見せたこともあり、“ババソロ”がリストアップしているとのこと。クラブ上層部は、昨夏にも同選手に注目していたというが、この移籍市場においてエースだったFWキケ・ガルシアと、武者修行先のミランデス(セグンダ)で20得点を記録したFWホアキン・パニチェッリが退団したため、より一層、“9番強化”の候補者として有力視していると明らかにした。
また『アス』は、サディクは現状、セルヒオ・フランシスコ新監督の構想に組み込まれるかどうかを待っていると指摘。ただ選手本人としても、「出場機会を得て重要な存在だと感じることが必要」と考えており、「レアル・ソシエダでそれが期待できない場合は、真っ先に移籍を検討するだろう」という。仮にそのシナリオが進めば、アラベスとサディクの思惑は合致する可能性があることを併せて伝えている。
この数年は苦悩したものの、昨シーズン後半戦は良い感触を掴んだサディク。復活を期する2025−26シーズンを、どのクラブで迎えることになるのだろうか。