バルサ来日中止騒動に…Jリーグの野々村チェアマンが持論「一定のルールを持っておかないといけない」

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2025年07月29日 20:19  サッカーキング

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Jリーグの野々村芳和チェアマン
 Jリーグの野々村芳和チェアマンが29日、理事会後の会見に出席。今月27日に行われたヴィッセル神戸の30周年記念チャリティーマッチ『FRIENDLY MATCH』のバルセロナ戦開催をめぐる騒動について言及し、ガイドライン作成の必要性を説いた。

 バルセロナは当初、クラブ公式サイト上で「プロモーターによる重大な契約違反のため、日本で予定されている試合への参加を中止せざるを得なくなった」と発表。同試合の主管だったヤスダグループの試合代金未払いや複数の偽造・無効文書を提出などの可能性が報じられたなか、楽天グループの協力などもあり、バルセロナの来日と試合開催が実現していた。

 一連の騒動を受け、野々村チェアマンは「多くの人の協力のもとで試合ができたのは良かった。日本のファンにとってもですし、バルセロナもトレーニングマッチがどうなるかわからないという、シーズン前にあってはならないことだったと思うので、無事にゲームができたことは良かった」とコメント。同試合の開催に胸を撫で下ろしつつ、「一定のルールというかガイドラインを持っておかないといけない」との見解を示した。

 野々村チェアマンは翌30日に行われるリヴァプールと横浜F・マリノスによる「明治安田Jリーグワールドチャレンジ2025」の開催にも触れ、「僕らも毎年やっていますが、他のゲームがどうなっていくのか、乱立することの良し悪しとか、Jリーグの裏で試合が行われることの良し悪しとか、色々なことを考えないといけないと思うので、その辺りのルールをJFA(日本サッカー協会)として、しっかり作った方がいいのではないかとはお伝えしました」とコメント。日本国内での試合開催に対する決定権を持つJFAに対して「日本サッカーの価値を守るためのルール設計」を促したことを明かした。

  その一方で、Jリーグは他の主催者と同じ立ち位置であり、「自由競争」の観点などからもルール化が簡単ではないことを認めつつ、「最後はJFAがどう判断するかなので、その基準は一定程度持っておいた方がいいんじゃないかなと思っています」と、自身の見解を繰り返した。

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