バレーボール女子日本代表のセッター関菜々巳(26)が、自らの武器を磨き上げていく。29日、ポーランド・ウッジで行われたバレーボールネーションズリーグ(VNL)を終えて、成田空港に帰国。4位となった同大会を「メダルを持って帰れなかったことは悔しいが、全体的に見ればたくさんの収穫があり、ポジティブな結果だった」と総括した。
予選ラウンドは9勝3敗の3位で通過。同大会初となる2大会連続のメダル獲得を逃したが、準決勝では世界ランキング2位のブラジルをフルセットまで追い詰めた。チームの司令塔としてけん引した関は、「1人1人が自信を持ってプレーして誰がコートに入っても自分たちのプレーができた」と手応えを口にした。
最終戦となった3位決定戦のポーランド戦では、ミドルブロッカー(MB)の島村春世がチーム最多15得点を記録。大会を通して、これまでも持ち味としてきたMBを使った大胆な攻撃がさえわたった。ほぼ全ての試合でスタメンを託され、大会のベストセッターランキングも1位を獲得。今季のイタリアでのプレーを経て「確信を持ってトスを上げることができた」と、さらに自信を深めた様子だ。
来月末に開幕する世界選手権(タイ)に向けて、自身の技を高めていく。世界のトップチームとの距離感については、「自分たちがいいバレーをしたらそんなに遠いところにいる訳ではない」ときっぱり。一方で「海外の人たちはフルセットをした次の日でも、どんな状況でも自分たちのバレーをしてくる」と課題も明確だ。上を向いて、進んでいく。【勝部晃多】
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