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<中日8−5巨人>◇29日◇バンテリンドーム
セの灯は消さない。中日が今季最多タイ8点を奪って巨人に打ち勝ち、連敗を4で止めた。負けか引き分けで、首位阪神に優勝マジックが点灯した一戦で井上竜が見せた。
初回に大野がキャベッジに先制3ランを食らった。井上一樹監督(54)は「心の中ではチーンとなって、これはきついなと。だけど選手はポジティブで頼もしかった」と大逆転に目を細めた。
4回に上林の適時打で1点かえし、なお1死一、二塁で5番ボスラーが竜党が待つ右中間スタンド中段へ逆転8号3ラン。「打った瞬間スタンドへいくと分かった。完璧だね」。巨人の助っ人4番に負けじと、竜の5番が推定120メートルの大アーチでうっちゃった。
6月まで打率2割1分7厘、4本塁打の低空飛行。だが7月は打率3割1分2厘、4本塁打、16打点の活躍で主軸に定着した。井上監督は「脇腹を痛めたり、前半戦はやきもきさせたけど、日本になじもうとする気持ちは伝わってくる。我慢して使ったのが実を結んでいる」と目を細めた。
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8本塁打中5本がバンテリンドーム。「奥さんと栄の街を散歩したりするのが好き」と名古屋が大好きだ。真面目な立ち振る舞いから、ファンの間では「ボスラー先生」と呼ばれる。新外国人チェイビスに親身にアドバイスを送る姿はまさに教師のよう。「野球していなくても先生にはなりたくないよ。子どもたちは扱いが大変だからね」と笑った。
マジック点灯は阻止したが借金7の4位。井上監督は「まだ借金のある身。5割へどうしたらいいか考えるだけ」と引き締めた。自力Vの可能性を持つ中日が、セ界の台風の目になる。【石橋隆雄】
▽中日鵜飼(6回に代打で16打席ぶりの安打となる適時打で今季初打点)「追い込まれていたので、がむしゃらにいきました。いい場面で打ててよかったです」
▽中日岡林(5回に3号2ラン)「打った瞬間、いい角度でいったので入ってよかった。状態はあまりよくないけど、これをきっかけにどんどん打って塁をにぎわせたい」
▽中日大野(6回5失点も6勝目。キャベッジに3ランと2ランを浴び)「キャベッジをどう抑えるか、寝ずに考えます」
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