<日本ハム2−5ソフトバンク>◇29日◇エスコンフィールド
ソフトバンクが1分けを挟んで5年ぶりの9連勝を飾り、92試合目で今季初めてパ1位に浮上した。日本ハムとの首位攻防3連戦の初戦。1回に周東佑京内野手(29)が先発山崎から3号先頭弾を放つと、同点の4回には山川穂高内野手(33)が勝ち越しの16号3ランを決めた。単独最下位だった5月1日に最大借金7を抱えたが、大逆襲で今季最多の貯金20に到達。3厘差で奪首した小久保鷹が、リーグ2連覇へ新庄日本ハムを突き放しにかかる。
◇ ◇ ◇
ソフトバンクが1発攻勢で今季初の奪首を決めた。プレーボール直後の初回、先頭周東がいきなり右翼席中段に3号先制ソロを打ち込んだ。カウント1−2と追い込まれたが、日本ハム先発山崎のカットボールに体が反応した。「とにかく出塁してチャンスメークをと、打席に入った。簡単に追い込まれたけど、そこからいいアプローチができたと思う」。首位攻防第1ラウンド。先手を取った周東はダイヤモンドを周回して珍しく右手を突き上げた。
リードオフマンの1発に主砲も触発された。同点で迎えた4回1死一、二塁。5番山川は初球の変化球を強振。打球は左翼ブルペンに飛び込む勝ち越しの16号3ランとなった。
|
|
開幕から不振が続き、移籍2年目で初めて4番からの降格も味わった大砲の豪快復調弾。打撃フォームもまだまだ手探りだが、球宴後から思考を変えた。「(打撃フォームなど)いろいろ諦めずにやってきたけど、まったくだった。それより1球1球に集中すること。打席で投球に集中することにフォーカスしている。体の動きに関しては今まで培ってきたものに任せる感じ」。眼光鋭く、初球の変化球を見事に仕留めた。
86本塁打でリーグトップを走る新庄日本ハムのお株を奪う1発攻勢で快勝。昨季のリーグ王者が、92試合目にして首位に立った。小久保監督は表情を崩さす、さらなる必勝を誓った。「今日のことは終わったのでまた明日。山川は後半戦の打席内容はいい。このまま行ってくれたらチームとしても大きい」。ライバル視してきた新庄ハムに敵地で先勝。5年ぶり9連勝の破竹の勢いで、V本命が加速度を増す。【佐竹英治】
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 Nikkan Sports News. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。