イチローが唯一日本語で感謝を述べた、日本野球を世界に届けた「野茂英雄」の現在

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2025年07月30日 11:10  週刊女性PRIME

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野茂英雄

 アジア人として初めてアメリカ野球殿堂入りを果たしたイチロー。日本時間7月28日、ニューヨーク州クーパーズタウンで行われた表彰式典に出席した。

「イチローさんはマリナーズなどで活躍。メジャー1年目の2001年に首位打者と盗塁王を獲得し、MVPと新人王を同時受賞しました。2004年にはメジャー新記録のシーズン262安打を放ち、メジャー通算では3089安打を記録。現在はマリナーズの会長付特別補佐兼インストラクターを務めています」(スポーツ紙記者、以下同)

イチローのスピーチに「涙腺が崩壊した」

 表彰式典では、19分間のスピーチをしたイチロー。ジョークを交えた英語で思いを語った中で唯一、あえて日本語を使ったシーンがあった。

「イチローさんは“野茂さん、ありがとうございました”と野茂英雄さんへの感謝の思いを口にしました。野茂さんは日本人メジャーリーガーのパイオニア。メジャーリーグを身近な存在にし、日本からメジャー挑戦への流れを作った存在です。日本人野手として初めてメジャーでプレーしたイチローさんにとって、野茂さんの存在が支えになったと思います」

 イチローが英語でスピーチしていたところ、突然、日本語になって感謝を語ったことにネット上では、

《「野茂さんありがとうございました」って……なんか涙でた》

《野茂さんのところで涙腺が崩壊したわ》

《野茂とイチローがいなければ後の日本人メジャーリーガーはなかったかもしれない》

《夢のまた夢、それを現実にしてくれた2人のレジェンド》

 と、感動の声が上がった。

野茂英雄は「紛れもなく真の英雄」

 そんな野茂は7月14日、半年以上ぶりに自身のオフィシャルサイトを更新していた。

「野茂さんのオールスター出場から30年を記念して、ドジャースからインタビューを受けていました。球団公式YouTubeで公開された動画では、野茂さんの活躍をたたえ、メジャー挑戦の経緯や当時のファンやメディアの様子、関係者の証言などが紹介されています。1995年に渡米すると、1年目から13勝をあげて奪三振王と新人王に。“ノモマニア”と呼ばれる一大ブームが巻き起こりました。現在は、ダルビッシュ有選手や松井裕樹選手が所属するパドレスでアドバイザーを務めています」(在米ジャーナリスト)

 野茂の代名詞でもあった“トルネード投法”になぞらえて《竜巻》というタイトルで公開された動画には、日本語と英語で、こんなコメントが並んでいた。

《野茂さんが日本の野球を世界に届けてくれた》

《野茂英雄は紛れもなく真の英雄》

《野茂さんの野球界への貢献は計り知れない》

《世代によっては長嶋、王なんだろうけど自分はやっぱNOMO》

 イチローの偉業も、現在まさに活躍中の大谷も、あのとき野茂が海を渡ったから見ることができる景色なのだ。

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