エヴァートン加入が決定したアズヌー [写真]=Getty Images エヴァートンは29日、バイエルンからモロッコ代表DFアダム・アズヌーを完全移籍で獲得したことを発表した。
発表によると、エヴァートンはアズヌーと2029年6月30日までとなる4年契約を締結。移籍金は非公開となっているが、移籍市場に精通するイタリア人記者のファブリツィオ・ロマーノ氏によると、900万ユーロ(約15億円)の移籍金で、300万ユーロ(約5億円)の追加オプションも付随しているという。
2006年6月2日生まれで現在19歳のアズヌーはバルセロナの下部組織「ラ・マシア」に所属した経歴を持ち、2022年にバイエルンの下部組織に加入した左利きのサイドバック。2024年11月にデビューを果たし、トップチームでは公式戦通算4試合に出場。今年2月から5月末まではバジャドリードへのレンタル移籍も経験した。また、2024年9月にはモロッコ代表デビューも果たしており、通算3試合に出場している。
移籍が決定したアズヌーはエヴァートンの公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「ここに来られて本当に嬉しい。このチームの一員になれて誇りに思う。彼らが提示してくれたプロジェクトは本当に素晴らしかった。プレミアリーグは世界最高のリーグなので、始まるのを楽しみにしている」
「スタジアムは本当に素晴らしい。気分を上げてくれるし、ファンの皆に応援されるのにも良い。僕たちにとっては完璧な場所だ。ここに来られて、本当に感謝しているし、誇りに思っている。すべてのトレーニングと、試合に全力を尽くしていく」
また、バイエルンのスポーツディレクター(SD)を務めるクリストフ・フロイント氏はクラブ公式サイトでアズヌーの移籍が決定した経緯について次のように明かした。
「アダム・アズヌーはバイエルンで着実に成長をしてモロッコ代表になるまでになった。アダムの最大の目標は来年のワールドカップに向けて自分の実力を発揮することであり、これが彼にとって絶対的な優先事項だった。そのため、この緊急な移籍要求を受け入れることは、関係者全員にとって最善の決断だった」
さらに、同じくバイエルンのスポーツディレクター(SD)を務めるマックス・エベール氏も以下のようにコメントしている。
「アダムと引き続き一緒に仕事を続けることができなかったことを残念に思う。私たちは今後も若い才能をさらに育成していくことを目指している。今シーズンはクラブワールドカップに出場したような若い選手たちが、トップチームで定期的にトレーニングを行っていく。バイエルンのプロチームに定着するという共通の目標を達成するために、日々全力を尽くす選手であれば、誰でも門戸は開いている」