菊池雄星 6回途中4失点で勝敗付かず、今季ワースト10安打も粘投 ピンチでは2塁へ絶妙な牽制球 5死球の荒れた試合はエ軍3連勝

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2025年07月30日 14:10  TBS NEWS DIG

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■MLB エンゼルス8ー5レンジャーズ(日本時間30日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルスの菊池雄星(34)が本拠地でのレンジャーズ戦に今季23度目の先発、5回1/3、105球を投げて、被安打10(1本塁打)、奪三振5、四死球1、失点4(自責点3)、今季ワーストとなる10安打を浴びたが、粘りのピッチングも報われず、5勝目はお預けとなった。チームは6回に逆転し、3連勝となった。

後半戦2度登板し、勝ち星なしの菊池、ア・リーグ西地区3位、同地区のライバル、レンジャーズと今季3度目の対戦となった。立ち上がりの1回、1番・S.ハガーティ(31)にスライダーをセンター前ヒット、2番・W.ラングフォード(23)にはチェンジアップを左中間へ、1塁走者が3塁を狙い一度はセーフと判定されるが、エンゼルスベンチがチャレンジを行い、VTR検証でタッチアウト。菊池は救われると、この回無失点に抑えた。

その裏、エンゼルスは2死一、二塁から5番・J.アデル(26)のライト前へのタイムリーなどで2点を先制、菊池を援護した。

先制してもらった菊池だったが、2回、先頭打者にヒットを許すと、続く打者にも完璧にとらえられたが、ショートのZ.ネト(24)がダイビングキャッチの好プレーで菊池を助けた。ここから菊池の気合を入れ直し、7番・K.ヒガシオカ(34)をストレート、8番・J.スミス(27)をスライダーで2者連続見逃し三振に打ち取った。

3回は2死からヒットとエラーで走者を許し、迎えるは巨人でもプレーしていた4番・A.ガルシア(32)、ストレートをライトフェンス手前まで運ばれたが、なんとか打ち取った。

4回、ここまでで球数が多くなってきた菊池、2死を奪ったが、7番・ヒガシオカに粘られるとこの試合の72球目、スライダーをレフトスタンドへ5号ソロホームラン。2対1と1点差に詰め寄られた。それでもその裏、エンゼルスは1死一、三塁でレンジャーズのライト・ガルシアの落球で1点を追加した。

3対1とリードして勝ち投手のかかった5回を迎えた菊池、先頭の1番・ハガーティに死球を与えて先頭を出塁させると、2番・ラングフォードにはレフト前ヒットを打たれるなど、1死一、二塁のピンチ。ここで4番・ガルシアにレフト前タイムリーを浴びて、3対2と再び1点差に詰め寄られた。

尚も1死一、二塁のピンチも2塁走者のラングフォードがジャンプしながらリードしているのを確認すると、ジャンプのタイミングに合わせて2塁へ牽制球、絶妙なタイミングでタッチアウトにした。さらに5番・ヤングを空振り三振に奪い、菊池は力強くグラブを叩きガッツポーズを見せた。

5回、エンゼルスは2死一塁から3番・N.シャニュエル(23)が右中間へ完璧な当たり、しかし、レンジャーズのライト・ガルシアが完璧なジャンプでホームランキャッチとスーパープレーを見せた。

流れが変わりそうなプレーを見せられた菊池は6回のマウンドへ、1死一塁で8番・スミスのバントはファウルとなったが、菊池は打球に素早く反応し、足を滑らせて転倒。一瞬、ヒヤリとしたが投球練習を行い、無事を確認した。しかし、スミスにライト前ヒットを浴びてしまい、1死一、二塁で菊池は降板となった。

その直後、2人目、B.バーク(28)が9番・デュランにレフト前タイムリーを浴びて同点、さらに送球が乱れる間に1塁走者までホームに還ってしまい、3対4と逆転。走者の残した菊池の失点となった。菊池は5回1/3、105球を投げて、被安打10(1本塁打)、奪三振5、四死球1、失点4(自責点3)、今季ワーストとなる10安打を浴びたが、粘りのピッチングも報われず、5勝目はお預けとなった。

チームは6回、4対4の同点に追いつくと代打・Y.モンカダ(30)が勝ち越しの2点タイムリー、さらに1番・ネトもレフトオーバーのタイムリーで7対4。エンゼルスは逆転で3連勝となった。この試合8回にはエンゼルスが2者連続死球で両軍がベンチを飛び出しにらみ合う場面もあった。両軍合わせて5死球と荒れたゲームとなった。
 

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