<オリックス6−4西武>◇30日◇京セラドーム大阪
オリックス宮城大弥投手(23)は、70日ぶりの白星にも笑顔はなかった。「うれしいですけど、もっと良い投球をしたかった」。後半戦初先発は6回6安打2失点にまとめ、5月21日ロッテ戦(京セラドーム大阪)以来、自身8試合ぶりの4勝目。2カ月ぶりの勝ち星にも満足しなかった。
4回、左前打と四球で無死一、二塁のピンチ。外崎の投前犠打を三塁へ送球する華麗なフィールディングで一気に2死を奪い、得点を与えなかった。だが、6回は2死から2者連続適時打を浴びて2失点。一時2点差に迫られ、「1点でしのぎたかった。投げ急ぎかなと。課題としてまた取り組めたら」と唇をかんだ。
チームは前日まで6連敗。連敗ストップの思いも「多少はありました」。今季は16試合で14度のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)と結果を残すも、勝ち星に恵まれず。声をかけてきた岸田監督も「宮城に勝ちがついてよかった」とたたえた。
エースの粘投に打線も12安打6得点と奮起。毎年恒例のイベント「Bs夏の陣」の2日目は投打がかみ合い、後半戦初勝利を挙げた。エースは「優勝したい気持ちが強いからこそ空回りしないように」と引き締めた。首位と7・5ゲーム差。「常熱レッド」の戦闘服に身を包み、猛牛戦士たちが巻き返す。【村松万里子】
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