サムエウ・リーノはアトレティコで2年間プレーした [写真]=Getty Images フラメンゴは29日、アトレティコ・マドリードからブラジル人MFサムエウ・リーノが完全移籍加入することを発表した。
クラブからの発表によると、リーノはフラメンゴと2029年12月末までの4年半契約を締結。背番号は「16」に決まった。移籍金は公表されていないものの、スペインメディア『マルカ』によると、フラメンゴはナポリとの争奪戦を制する形で、アトレティコ・マドリードに対して総額2200万ユーロ(約38億円)を支払ったという。
リーノは1999年12月23日生まれの現在25歳。2017年から翌年にかけてはフラメンゴのU−20チームでプレーした経験も持つ。母国のサンベルナルドでトップチームデビューを飾ると、2019年夏には欧州へ上陸し、ジル・ヴィセンテへ完全移籍。同クラブで頭角を現すと、2022年夏にはアトレティコ・マドリードに買い取られた。
加入初年度はバレンシアへレンタル移籍し、公式戦41試合の出場で8ゴール3アシストを記録するなど、左ウイングの主力として活躍。翌シーズンよりアトレティコ・マドリードへ復帰すると、ディエゴ・シメオネ監督の下では左ウイングバックやサイドバックとして新境地を開拓し、定位置を掴んだ。だが、2024−25シーズンは4バックシステムへの以降とスペイン人DFハビ・ガランの台頭もあり、ベンチを温める機会も増加。最終的には2年間で公式戦通算93試合出場12ゴール16アシストを記録した。
2025シーズンのカンピオナート・ブラジレイロ・セリエA(ブラジル1部リーグ)で首位を走るフラメンゴは、6月から7月にかけて開催されたFIFAクラブワールドカップ2025にも参戦し、ベスト16で大会を終えた。大会前には、アーセナルから元イタリア代表MFジョルジーニョを迎え入れており、大会終了後にはアトレティコ・マドリードから元スペイン代表MFサウール・ニゲス、ミランから元ブラジル代表DFエメルソン・ロイヤルを獲得。リーノは今夏に欧州から加わる4人目の補強選手となった。
なお、リーノの売却に成功したアトレティコ・マドリードは、これでラ・リーガに登録するEU圏外の選手枠を空けることにも成功。イングランド代表MFコナー・ギャラガー、アルゼンチン代表DFナウエル・モリーナに加えて、今夏にボタフォゴから完全移籍加入した同代表MFティアゴ・アルマダが同枠を使う見込みだ。
【動画】リーノがユニフォームに自らの背番号をマーキング
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