米金利、5会合連続維持=「トランプ関税」見極め―理事2人が異例の反対・FRB

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2025年07月31日 04:01  時事通信社

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時事通信社

米連邦公開市場委員会(FOMC)後に記者会見するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長=30日、ワシントン(AFP時事)
 【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)は30日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。利下げの見送りは1月以降、5会合連続。トランプ大統領はFRBに利下げを再三求めているが、高関税政策が物価上昇を招く恐れを警戒。金利を維持し、「トランプ関税」の影響を見極める構えだ。

 政策金利を年4.25〜4.50%に維持することを賛成多数で決定。ボウマン副議長(金融規制担当)とウォラー理事の2人が、今会合での0.25%の利下げを主張し、反対票を投じた。副議長を含めた理事が2人「造反」するのは1993年以来約32年ぶり。トランプ氏はこの日も、FRBに対し「利下げすべきだ」と要求しており、金融緩和圧力を今後一段と強めそうだ。

 パウエル議長は記者会見で、インフレ率は目標を若干上回る一方、雇用最大化の目標は達成しており、会合参加者の大多数が「若干引き締め的な政策が求められる」との見解だったと説明した。 
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