公的資金2300億円完済=「平成金融危機」最後の1行―SBI新生銀

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2025年07月31日 12:02  時事通信社

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時事通信社

SBIホールディングス傘下のSBI新生銀行の看板
 SBI新生銀行は31日、国から注入された公的資金約2300億円を全額返済したと発表した。親会社のSBIホールディングス(HD)が、政府系の預金保険機構などが持つ優先株を買い取る形で完済し、年内にも再上場を果たす見通しだ。同行は、1990年代後半から2000年代前半にかけての「平成金融危機」時に公的資金を注入された銀行で唯一、返済が終わっていなかった。

 SBI新生銀は98年に経営破綻した旧日本長期信用銀行が前身。バブル崩壊後の不良債権処理のために公的資金が注入されていたが、完済できず、SBIHDが21年にTOB(株式公開買い付け)で連結子会社化。23年9月に上場廃止となっていた。 
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