
今回のテーマは「刺身」。年を取ると刺身が好きになるのかどうか、投稿者さんは気になるようです。
『お年を召した方って刺身好きだよね。スーパーの刺身コーナーで立ち止まる人は、だいたいそういう人ばかりではないかな?』スーパーの刺身コーナーをじっと見つめるお年寄りの姿、確かに見かける気がしますよね。でも刺身が好きなのは、お年寄りだけなのでしょうか。年齢やライフスタイル、地域の影響、そして家族の食卓にまつわるリアルな声を集めました。なぜ刺身は愛されるのか紐解きます。
年を取ると刺身が食べたくなる?
「高齢者は刺身が好き」というイメージに、共感するママたちがいました。「歩けなくなった祖母は、刺身出したときはご飯おかわりしていた」という話もありました。あまりごはんが食べられなくなったという方でも、刺身の魅力には箸が止まらなくなるようです。
『夫の両親は80代だけれど、刺身は毎日でもいいぐらいだそうです』
『調理しなくていい、胃もたれしにくい、白米のおかずとして相性がいい、肉より魚のほうが体にいい気がする』これらが、刺身が高齢者に愛される理由だとママたちは考えます。高齢者にとって、刺身は定番のおかずとして根強い人気があるのでしょう。手軽に味わえる刺身は、食欲が落ちても満足感を得やすいようです。子育てが落ち着き、夫婦二人になると、少々値が高くても調理の手間が少ない刺身が重宝されると予想する声です。ただ刺身が苦手な高齢者も。
『私の母は刺身があまり好きではない。父が食べたいときだけ買ってくる。私も生ものが苦手で、寿司も食べない』
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脂っこいものがうけつけなくなる
年齢を重ねると、食の好みが変わるという声があがりました。
『脂っこいものは体が受けつけない。近い将来、若いあなたもわかる日が来るよ』
『50歳過ぎたあたりから、焼肉より刺身を選ぶようになった。胃がね……』「年を重ねるにつれ油っこいものや揚げものがたくさん食べられなくなっていく」との声もありました。年齢とともに、胃もたれしにくい刺身や焼き魚が好まれる傾向があるようです。刺身のさっぱりした味わいが、年齢とともに魅力的になっていくよう。健康を意識しつつ、調理なく食べられるという利点を重視するママたちの声が集まりました。
海の幸が豊富な地域の影響
住む地域も、刺身の好みに影響するようです。海の近くでは、新鮮な魚に囲まれ、刺身へのこだわりも強いのかもしれません。「釣りたてのシイラの刺身は最高」と、鮮度の重要性を語る声も。
『若い頃から魚コーナー好き。自分で釣れる魚は買わないけれど、釣れない魚は食べたくて買う。海が近いから、漁師の知り合いもいる。漁師さん、スーパーの刺身コーナーで鮮度や脂の乗りをガン見しているよ』
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『両親は内陸出身だからか、刺身含む海鮮に目の色変える。旅行は漁港のある海辺ばかり』海から遠い地域では、刺身が特別なご馳走になるのでしょう。
子どもも刺身が大好き!好みじゃないの?
刺身は大人だけでなく、子どもにも人気があるようです。「回転寿司に行くと子どもが多い」というコメントがありました。確かに回転寿司チェーン店は、休日は家族連れで混雑しています。美味しそうに生魚を食べている子どもが目につきますよね。
『子どもの頃から刺身や魚料理を食べて育った。親が魚嫌いだと食卓に並ばないよね』家族の食文化が、子どもの好みに影響するとのコメントです。あたり前のように刺身が食卓に並んでいたら、子どもの頃からの馴染みの味になるのでしょう。
『高校生の次男は刺身も煮魚も好き。サバの味噌煮も喜ぶ。好みの問題かな』
『中学生の息子が刺身を引くほど食べる。唐揚げとかハンバーグと同ランク。安いときしか買えないけれど』
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文・岡さきの 編集・みやび イラスト・猫田カヨ