陸上女子100メートル障害（ハードル）の田中佑美（26＝富士通）が31日、拠点の茨城・つくば市の筑波大陸上競技場で練習を公開し、代表入りが濃厚な9月の世界選手権東京大会への思いを明かした。23年ブダペスト大会、24年パリ五輪に続く世界舞台へ「いけるところまでいきたい。チャレンジャーとして挑んでいきたい」と決意を込めた。
田中は身長172センチの長身ハードラー。今月上旬の日本選手権で初優勝を収め、2大会連続の世界選手権代表に前進した。
その後は兵庫・加古川で1日限定の“カヌートレーニング”に初挑戦。これまで「骨盤が動かない。硬い十字架の人形」と柔軟性に課題があり、骨盤周りを立体的に動かす狙いがあるという。
今回は専用のマシンに乗り、骨盤を立てながらカヤックをこぐ動きを体に染み込ませた。最後は競技用の本格的な艇にもトライしたが「1秒も乗っていられなくて、コケまみれになった。『やってみよう！』というところだったんですけど、最後は転覆して終わった」と苦笑い。「いろいろな体の使い方をすることで、良い影響が出ると思う」とハードリングの向上に生かしていく。
次戦はAthlete Night Games in FUKUI（8月15、16日）の予定。あと0秒07と迫る世界選手権の参加標準記録（12秒73）を突破すれば、代表入りが確実となる。「今できることに集中したい。自分にできることは、できるだけ良いコンディションに持っていくこと。やることは変わらず、自分のパフォーマンスをより良いものにしていきたい」と誓いを立てた。
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